※続きです m(_ _)m
           其の1は → 麟 人 ~静謐・第九回松鸚會

前回は全体的なことに始終したように思いますので
其の2ではそれ以外のことなどを

●ボクとワタシ

途中登場した ちっちゃなお2人(男女)を
完全に勘違いしている方が多い!
特に女の子を薫子ちゃんだと思ってるのがモロわかり (苦笑)
どうみても女の子のが大きいでしょうに
と心で突っ込みつつ まっそんなことはおいといて

そのちっちゃなボク(一門の方のお子さん)
踊りが好きなのでしょうね一生懸命
ちゃんとお扇子も使ってます若干3歳
将来どんな舞踊家さんになるでしょうか

↑ の ちっちゃなボクとワタシを従えてですが
錦成くん ちゃんと見せ場を作ってもらってましたね


●今回 アタマから離れないいくつかの音楽(フレーズ)
  それぞれ違う場面で使われているのですが

  浅漬け 古漬け 一夜漬け 音譜 

  ててごに ははごに 糠床に 音譜

  糠床どこだ 床の下 音譜

これを聞いただけでも楽しくなってきませんか?

それと 一瞬のことで そんなフレーズが飛び出るなんて
思いもよらず 全く前後は覚えてないのですが
麟人の素性が語られる場面で
確かに “ あおひげ ”って (^▽^;
  ※えっ?文字拡大して色変えなくてもイイ?(笑)
お家元のことをネタにしてしまう
これぞ お家元が染五郎さんであるが故(笑)?


●さてご家族の方々ですが・・・

立ち姿がキレイなのは
この家族の共通の特徴?といえるのかなぁ
紀保さんの語りは
気持ちのいいほど姿勢がよくて(笑)声の姿勢ね

観客に背を向けた形ですが
麟人役の染五郎さんが舞台上にいらっしゃって
本舞台セリから 幸四郎さん(上手)と
松さん(下手)が現れるのですが
この3人が揃った瞬間は 何だかスゴかったです
何んとも言えないゾクゾク感
  ※表現が陳腐ですみません
一瞬空気がピ~ンと
あたりが浄化されたような気分でした
舞台から一番光が放たれていた瞬間かもしれません
それもトライアングル状に キラキラキラキラキラキラ


幸四郎さんと松さんは
ほんの少しの語り(セリフ)と手踊り(←というのか?)
で上下手通路へそれぞれハケていく
それだけなんですけど
まさに“ 幻 ”という存在感です
幻に存在感というのもおかしな話ですが
オーラとでも表現すればいいのでしょうか

でも せっかく幸華の名前で出演されるのですから
松さんには も少し舞って頂く場があったらなと
芝居で歌う姿 演じる姿は何度も目にはしますが
“ 舞踊な松たか子 ”
にはお目にかかったことがありません
観たかったですよね?残念です

幸四郎さんと松さんは
歌舞伎でいうところの ご馳走ってこと?
ご馳走はあんまりたくさん食べるとダメなんですよ(笑)


大詰め 麟人が悩める場面で
やっと登場~ セリが上がって舞台中央には 
紀保さんのお膝に薫子ちゃん その傍らに金太郎クン

幼少時代の麟人役の金太郎クン
当日の感想にも書きましたが
6月歌舞伎座を勤めた時よりは
少~しお子ちゃまのお顔に戻っていて?
逆にちょっぴり安心?しちゃいました
なんだかキョトンとしてたかなぁ(笑)

薫子ちゃん初舞台!
お唄はナマじゃなかったけれど頑張ってました
   ♥akn♥ 糠床どこだ 床の下 音譜
ちょっぴり舌っ足らずだけれど可愛かったです

お子ちゃまお二人には
特別にセリフや所作事があったわけじゃないですが
もうそこに居るだけでいいです 許しちゃいます (*^.^*)
 ※薫子ちゃんについては 其の1 で少しふれています


●いったん幕が閉まり再び開くと
  二十余名が打楽器のスタンバイ

笛の鳳聲晴久さん
締太鼓の松本幸妃(藤舎花帆)さん
お家元の鼓 三人でのソロから始まりました
あとは 鈴 あり 柾?あり 色んな打楽器合奏です
楽器の名前がわかりませ~ん (;^_^

とっても不思議な音楽でした
これが 擽樂? なのでしょうか


あれこれ思い 色々書いてはみましたが
1時間の舞踊劇(若干時間押してましたが)
全体を通して とっても不思議な時間?空間?
とでも言いましょうか
途中 傾奇おどり 突入か?!な踊りもあったりして
楽しませて頂きました あっという間でした


今さら言うことでもありませんが
なんだかんだ あちこち見ているようであっても
実は?やっぱり? 私の五感が集中する先は
・・・染五郎さんです 
踊ることによってその役の感情が
より強く放たれている方向に
自然と感覚が吸い込まれていくのだと思います


●カーテンコールでは
薫子ちゃんが松さんに手を引かれ下手から
紀保さんは金太郎クンと手をつないで上手から

テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-松鸚會8
                  (日刊スポーツより)

お家元 錦升師 からのご挨拶
ご宗家 幸四郎丈からのお言葉
そして一本締めで幕を閉じるのですが

それぞれの活躍の場で拝見することはあっても
さすがに舞台上に

薫子ちゃん & たか子さん
金太郎クン & 紀保さん
幸四郎さん
染五郎さん

が勢揃いすると
家族だということは 周知の事実なのに
なんかものすごい空間に自分はいるのではないか?
とあらためて感じてしまいました

染五郎さんもおっしゃってますが
こんなことはもう無い!とのこと         
やはり拝見出来てよかったです


これからも松鸚會は続くけれど
企画から一門が手がける松鸚會は
今回をもって一区切り
 だそうです(← 松鸚會パンフレット抜粋 )


ラストの大きな額はこんな感じ?勝手に描いてみました
  テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-松鸚會10
     
静謐とは 穏やかなこと 何も起こらないこと

・・・田舎町・・・水墨画・・・平平凡凡・・・そして糠床

静謐とは 静か の中に 激しさ が込められていること



               お・し・ま・い  

      ↓ ↓ ↓ 

   ※松鸚會・劇評 → 河村常雄の劇場見聞録 8/22

   ※関連ブログ記事
       → 丸田家の人々       8/16
       → 続・丸田家の人々     8/16
       → 盧 生 ~邯鄲      8/19 
       → 麟 人 ~静謐・其の1  8/22