松本錦升 (市川染五郎) プロデュース
  第九回 松鸚會
  平成21年8月15日(土) 17:30 開演
    国立劇場大劇場 

◆錦升作 水墨画師の半生
      擽樂  静謐  (せいひつ)


丸田麟人     松本 錦升  (市川染五郎)

ナレーション      松本 幸紀  (松本紀保)

幼少の麟人    松本 金太郎
歌          松本 薫子
幻          松本 幸華  (松たか子)

幻          松本 幸四郎

丸田家の人々      七名
糠床屋「惹起」の人々 十名
亜弥瀬村の人々    十八名

打楽器演奏 (筆頭のみ記載)
笛    鳳聲晴久
鳴物  藤舎花帆 / 松本幸染 / 松本錦皇敬 / 松本錦升

   ※申し訳ございませんが全ての登場人物を掲載するのは
    不可能ですので(40数名)割愛させて頂きました
    こちらをご参考下さい → 松鸚會キャスト

ものがたり・・・
時は現代 夏真っ盛りの自然に囲まれたとある村で
糠床屋を営んでいる丸田家のお話です
家業を継いだ娘は大勢の人を雇い大忙しな毎日
その息子である主人公・麟人(りんと)は自称水墨画家
ひたすら激しい絵を描く事を追い求め
誰に対しても批判的でかなりの理屈屋です
この男がある幻想を見て “ 静謐 ” という言葉に出会います
麟人を中心に老若男女の心の葛藤を綴っていくお話

                    (松鸚會HP抜粋)


松鸚會 松本流の主にお弟子さん方の発表する会ですから
毎回拝見していたわけではありません(正直すぎ?(笑))
今回は少し趣向が違うというわけで

25周年ということ
染五郎さんがオールプロデュースされるということ
一家総出 ( 薫子ちゃん初舞台 ) であること
そして最大の決め手?!は
コレ ↓ ?・・・ (^▽^;

テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-松鸚會9
         ア●ルイみたい ( ´艸`)

チラシ公開時点で
(☆。☆) うわぁ~!!!!!でした(笑)
日本舞踊の会でコレですか~?!みたいな

染五郎さんファン的には
上に挙げた何点かが決め手という方多いのでは?


以下 いろいろ思ったことなど書いてはみましたが
いつになく まとまらない (´□`。) (>_<)
あっちへフラフラ~ こっちへフラフラ~しています 
あくまで私が感じたことであります
ご了承ください m(_ _ )m

今回の松鸚會
染五郎さんがプロデュースされているだけあって
オリジナルの創作日本舞踊劇として披露されているわけですが
いろんな事をされているというか
んでいるというか 染五郎さんらしいというか


“時は現代”でなのですが あえて衣裳が古着
スタイリストさんが四十数名分の古着を集めてこられ
お家元自らがそれぞれの個性に合わせ?選んだとか

ヘア・メイクも今風というより
それを通り越して モダンというか
一門の一部の方を除いて いまだかつて
こんな化粧したことないよって方が大半のような

衣裳とメイクについては
染五郎さんをはじめ 皆さん
松鸚會HPのキャスト にUPされているまんまです
若干ヘアメイクが違う方もいたようですが


色んな色柄があって派手っぽくなりそうですが
古着なのでいい具合に
芝居の背景に色褪せ感が出ていたかな~と
(実際の色味という意味ではありません)

根底に流れる 平穏に長い間 繰り返され
守られてきた 普遍的なもの みたいな・・・
自分で言ってることがよくわかりません(笑)
 
こういう世界は個人的に好きであります


盆やセリを利用するなど
舞台の奥行きを思いきり感じさせる画面構成だったり
  大広間でのまかない食事風景を思い出させる?
  ような一同居並びの場面とか
客席を巻き込みたかった感のある
一門の方々の客席通路(今回花道なし)の使用だったり


衣裳・化粧に色味があり
出演者が大人数である分
舞台装置はいたってシンプル
冒頭に天井から吊るされた
額縁4つとラストの大きな額縁1つ以外
ちゃんとモノとして
板上に存在する物体はなかったのでは?と記憶

額にはそれぞれ 「竹」 「朝顔」 「山」 「惹起(文字)」
「○」 が舞台その場で描かれます

あぁ~そういえば薫子ちゃんが
染パパ いやいや麟人に
突撃~ ε=ε=ε= (/ ^^)/ で手渡した
“ ○ ” が書かれた巻紙 (ってほど長くない半紙?)
が小道具としてありました

“抱っこ~”とでも言ってるんじゃないか?と思える
染五郎さんへの掛け寄りようが可愛いのなんの(笑)
なんでも許しちゃう 
     ※丸という文字ではなく 絵の ○ を墨書きしたもの
      ラストの額縁に書かれた絵と同様


話としては面白くというか
舞台のみせ方 表現・演出方法が
とっても面白いなと感じました
音楽( 擽樂 ) にしても 衣裳にしても
舞踊ではなく舞踊劇だったのも
観る方は取っ掛かりやすかったかも

そうはいうもののやはり
色んな意味でついていけてない演者の方も・・・
群舞な場面では (群舞を観ると)
一種のなんというのか高揚みたいなのを
覚えたりするのですが 若干足りない感を感じたり

舞踊“ 劇 ”にしたが為に・・・
ってところも無きにしも非ず

一度にあんなにたくさんの方を
舞台の上にあげるっていうのは
すごく大変で難しいだろうなと思います

この “ 静謐 ” 染五郎さん的には
松本流一門でやることに意味意義があるのですよね

結構おもしろい内容だから・・・ (;^_^
・・・の部分は書きません
この部分への突っ込みはなしでお願いします(笑)

あっそうそう あとからパンフを見て思ったのですが
糠床屋惹起 の人たちの名前(役名)も
よく考えられているのですよ
子 子 子 子 子 ・・・ってね
そう思いませんでしたか?



      → ダラダラと 其の2 へ続く m(_ _)m