※松竹大歌舞伎 中央コース 続きです
                   
◆奴道成寺

女方舞踊の大曲である
「京鹿子娘道成寺」を 立役で踊るという趣向

●其の1 染五郎丈を愛でて素敵

白拍子のお衣裳で登場し 能ガカリの舞い
烏帽子を落とし髷があらわれ
男性(狂言師左近)だとわかる場面では
“ほ~っ”と その染五郎さんの美しさに
(☆。☆)
惚れ惚れ~な感じが会場からもジワジワと
ため息ともとれるものが漏れていました
ホントきれいなんですもの


●其の2 衣裳を観て キレイ

紫と白のお衣裳から
レモンクリーム色のお衣裳
(↑着物の色の表現にそぐわないよ~)
紅葉が描かれたもの
最後引き抜き ぶっ返っての緋色の衣裳は
枝垂れ桜の縫い取りで とても艶やかでした
色彩的にも色々なお衣裳のお着替えで
ファッションショー 目にも鮮やかです

長唄 常磐津のみなさんも桜色の裃をお召しでした

これらの色の呼び方では
きちんと表現出来ていないと思います
昔の色の呼び名の方が
もっと具体的に雰囲気が伝えられるだろうなと思うのですが
悲しいかな知識がついていかない (´_`。)

昔の色の呼び名って すごく素敵ですよね


●其の3 踊りを堪能する

毬唄では 手の動きなんて 毬がそこに見えるよう♪
それにしても 舞台全体を流れるような
手さばき 足さばき (裾さばき) で移動する
腰を落としたままでのあの場面
結構長い時間ですよね
まだやるの?まだやっちゃうの?やれちゃうの?的に
拍手と共に感嘆のどよめきが ゾワゾワゾワ~と
もちろん私も一緒に ゾワゾワと(笑)

所化が絡んでコミカルなところもありました


恋の手習 という三つ面を使っての踊りは
振り向くたびに違う顔

お面には表情が無いはずなのに
その踊りを通して
お大尽(廓の客) おかめ(遊女) ひょっとこ(幇間) 
それぞれの表情が見えてくるから あら不思議

後見の錦弥さんとの息もぴったり
すごかったですね

それにしてもあのお面 
どうやって付けられるようになってるのか
どうもお面の内側に突起があって
それをくわえて素早く付け替える?らしい?
付け替えの あの早さは素晴らしい
それに そのまま踊るのは大変だと思うのですよ~

テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-奴道成寺3

特に好きだったのは
手ぬぐいを見せながら踊るところ
手ぬぐいの はじを噛む
・・・その おかめ の仕草が色っぽいこと
それでいて ハニカミ可愛いようにも見えて

最後にお面を外して三つ面をかざすところ
染五郎さんの表情がなんとも
よいですわ~(笑)(^-^)v
ここで大きな拍手となりました


途中 えび反りがあるかと思えば
高い跳躍もあり
これスゴイですよね ここ好きです
会場も おぉ~となってました
その場で あの高さですから (*^-^)b
身体能力の高さに毎回驚かされます

鞨鼓を打ちながらの
花四天との立ち廻りも決まって
って負けることはないのですけど(笑)

最後 鐘に隠された宝鏡を奪い取っての
鐘の上での見得で幕となりますが

繊細なところもあるかと思えばダイナミックなところも
激しく美しく でも息ひとつ乱れない
息遣いは感じられても 乱れる様子もなく
キラリと光る汗まで美しい~ 染五郎丈
そんな距離で拝見出来て ( ´艸`)

まだまだ 汗 お美しいですから!
いつだかどこだかで おっしゃってましたね
流れる汗が美しい間は まだイケる!!!
・・・何がイケるんだか(笑)
文章で説明出来ませんけど
染五郎さんが言いたい意味はよ~く理解出来ます(笑)


舞踊は退屈かもと思ってらっしゃた方には
それを覆すものとなったこと間違いなし
まぁそうじゃない舞踊も中にはありますけれど(笑)

本興行でかかるようになるといいですね


四つ花菱と三つ銀杏 の手ぬぐい
こんな感じでしたっけ?
テ ィ ン ク の 覚 え 書 き-三つ銀杏&四つ花菱



        ※松竹大歌舞伎・中央コース
           伊賀道中双六/沼津の感想は → コチラで