7月17日(土)18日(日)に開催された
角松敏生さんの
Tripod Ⅺ@軽井沢大賀ホール
備忘録④です。
セットリストはこちら
01.P.C.H.
02.初恋
03.RAIN MAN
04.You're My Only Shinin Star
05.花瓶
06.常世に続く川
07.月のように星のように
08.Fathers And Daughters
09.緑の力
10.君が代
11.IZUMO
12.氷の妖精
13.リカー!!
14. I'm Lovin' You
─ENCORE─
01.君のためにできること
02.THE LIFE~いのち~
─MORE ENCORE─
01.WHAT IS WOMAN
常世に続く川は
角松さんはサイレントギターを弾きながら
歌いました
この曲は「方丈記」をベースに作られていて
“常世”とは、海の彼方にある変わらぬ世界
=理想郷というような意味もあり
ひいては“あの世”という意味もある
この曲の“海に出る”という歌詞は
“あの世へ旅立つ”という意味だという
解説がありました。
さらに
小林信吾さんとの思い出話も。
信吾さんはいつも
角松さんがやろうとすることを
すぐに理解してくれていたそうです。
でも、この曲が収められている
『INCARNATIO』の時だけはいつもと違い
少し理解しがたい様子だったとのこと。
それでも、実際に生で
沖縄とアイヌの音を融合させた音楽を聴いて
「やっとお前がやりたかった事がわかったよ」
と、耳元でささやいてくれたそうで
あれは本当に嬉しかった
と、笑みを浮かべていたのが印象的でした。
2日目のみ
角松さんが間奏のバックボーカル部分も
軽く歌われていました。
月のように星のようには
これも信吾が一生懸命弾いてくれて…
と淋しそうでした。
Fathers And Daughtersは
もう歌わないと言ったけど
やっぱり大好きな曲なので歌います
とのことで
実は自分のCDに収録したいと思い
すでにレコーディング済みだそうです
本当はMaoChicaで
レコーディングしたかったんだけど…
友成さんと森くんで録りました
と、ご報告されました。
この曲は父と娘を描いた映画
『パパが遺した物語』の主題歌のため
そのことにちなんで
信吾さんのお話もたくさん
聞かせてくださいました。
信吾さんは本当に私生活を見せない方で
田村正和か小林信吾か
っていうぐらい見せない(笑) とのこと
過去に1度だけ
『TIME TUNNEL』ツアーの時
北海道に奥様と娘さんを
連れてこられたそうです。
角松さんはそれ以来
信吾さんのご家族には会っていないので
娘さんは小さな子供の頃のイメージのまま。
ところが
信吾さんが旅立たれた時
娘さんから角松さんの奥様宛てに
(角松さんご自身はほとんどLINEを使わないため)
信吾さんのことを伝えるLINEが
届いたそうです。
そこには
驚くほど素晴らしい文章が綴られていて
あんなにちっちゃかったMaoちゃんがと
その成長ぶりに本当に驚いたとのこと。
今この曲を聴いたら
信吾はどう思うかな…
と、呟いた声が淋しそうでした。
この1曲のみ
信吾さんのピアノで森さんが演奏されました。
緑の力は
森さんの曲です というご紹介と
この軽井沢にピッタリな曲で
僕も大好きなので聴いてください
という言葉を残して
角松さんはいったんステージを後にされました。
この流れもいつもの通りで
この曲を聴くと心地良さを感じる一方
もう後半に入るんだという
ちょっと名残惜しい気持ちにもなります。
つづく。