30年前…
1991年7月3日は
角松敏生さんの
アルバム『ALL IS VANITY』発売日です

角松さんご本人も
昨年Facebookで公開した
『EARPLAY~REBIRTH2~』
全曲解説の時に書かれていましたが
日米一流ミュージシャンの
パフォーマンスが記録されている
とても貴重な作品です。
ジョー・サンプルとラリー・カールトンは
クルセイダーズ以来の共演
カルロス・ベガは
ボズ・スキャッグスの初来日公演を
テレビで見た角松さんが
この人と一緒に演りたい! と
オファーして実現するなど
角松さんの熱い想いが集結した
豪華ミュージシャン達の名演が
収められています。
特に
海~THE SEA~
での

ジョー・サンプルとラリー・カールトンの
ソロの掛け合いは
角松さんも大変気に入っていて
角松BANDの面々が
1曲ずつプロデュースしたアルバム
『Player's Presents Ballad Collection』で
森俊之さんがこの曲を選んだことを
さすがお目が高い!
これはお金がかかってますよ(笑)
と、MCのネタにしています。
日本のミュージシャンも
村上“ポンタ”秀一さん
後藤次利さん
青木智仁さん
佐藤博さん
鈴木茂さん
斉藤ノヴさん
小林信吾さん など
角松さんがよくおっしゃる
“ファーストコール”の
ミュージシャンが名を連ねています。
L.A.と日本
それぞれでセッションを行う形での
レコーディングで
コ・プロデューサーを務めた
信吾さんもL.A.に同行していましたが
肝心なタイトルチューン
ALL IS VANITY
のレコーディング時は

スケジュールの関係で帰国しなければならず
立ち会えなかったと
とても残念がってらっしゃいました。
ALL IS VANITY
も

角松さんがこのアルバムの中で
特に思い入れの深かった作品 で
作詞法、作曲法、アレンジの
完成度にも満足できましたし、
さらにそれまでできなかった
ジャズ的な高度な
コードプレグレッションに挑戦して
その手応えを感じられた記念すべき作品でした。
とのこと。
私が持っているのは
1994年に発売されたリマスタリング盤で
凍結中だった角松さんによる
アルバムの解説が同封されています。
そこには
一流ミュージシャン達を称える言葉と共に
自身の苦悩と
音楽界に対する憂いのような心情が
淡々としたためられており
このアルバムは、
私自身の音楽制作のスタイルが
ある意味において
確立された時の作品です。
また、このアルバムを期に
現在の活動凍結にいたる道が
始まったともいえます。
と書かれています。
『EARPLAY~REBIRTH2~』で
アップテンポにリメイクされた
ALL IS VANITY
も

ご自身いわく
何故、当時、オリジナルは
あんなに遅いテンポにしたかったのか
記憶になく謎です。
とのことですが…
当時の、言葉にはしがたい
胸に抱えた重い鉛の塊のようなものが
反映されていたのかもしれません。