先日の演奏会、とても心に残る1日となりました。

席も満席で、小ホールに430人も入って下さいました。
心より御礼申し上げますm(__)m


この日のこと、少していねいに綴ってみたいと思います。


さて、私たちのラフマニノフ…、

初っぱなに譜めくりでの大事故があり、かなりドキドキしました…汗

客席の後ろの席までバレてしまっていたようで…、なんだか少し、申し訳ない気持ちにもなりました。


2人でやってると、全てが伝染するんですよね、不思議と。。。

楽譜のトラブルは私の方で発生⇒向い合わせでその様子を知らない相手は、私の演奏を通してその不安を察知する⇒それを察知した相手の動揺が、演奏を通して私に伝わる。


これは、良い事も良くない事も一緒。

練習中、似たような事がありました。


お互い目を合わせで、ちょっと頭振りつつタイミングを合わせようとするのに、全然合わないところが2ヶ所。

rit(音楽用語で"だんだんゆっくり"という意味)で終わる、1曲目と3曲目の最後のキメ音。

これが合わなかったら、カッコ悪い…

それが合わせようとしても、どうしても合わない。

それで「もうそっち見ない。。兄ちゃん(と言うアダ名)のこと信じる!!」

と言ってから、不思議なものでピタッと合うようになりました

これは嬉しいものです。



それに本番2日前、2人して壁にぶつかりました。

単に演奏するわけでなく、人に聴いてもらうための演奏をするのは難しい。

大雪の新潟を抜け出し、大阪に来た1日目の夜、ご飯を食べた後飲みに言ったところで、ようやくお互い口にした、

「なんかしっくりこない。違和感がある。」

4年前、プレコンサートとかした時の方がしっくりきた。

あの時の方が弾けてなかったし今ほど合ってなかったけど、『合ってた』。

演奏としては、前より弾けてるし音は揃ってる。

でも『合ってない』


「…気持ちの問題だね。どうやったら乗り越えられる?」


散々音楽以外の話しといて、2件目のバーで最後の最後にこんな話。

でも、お互い同じ事思ってたことが判明して良かったと思いました。

久々だし、どこか温度差がある気もして、
『ギリギリにこんなこと言うと、もし私だけがそう感じてるなら、更に温度差が広がるかも…』
とか考え、なんとなく言い辛かったのですが、同じ事を思ってたのでホッとしました

そんな話をした次の日から、なんとなくな曲のイメージではなく、もっとクリアなイメージに切り替えました。

そうすると、どんどん良くなっていくのがわかった程です。


こんな風に、同じ感覚で一緒に音楽を創れる人とできるというのは、本当に幸せだと思いました。





続く。。。。