「さやゆーり」



ゆーりちゃん目線




"ガチャン"



「ただいっギュッ」



私は今仕事から帰ってきた
いつもなら笑顔で出迎えてくれる
彼女が今日は無言で抱きついてきた
今日の彼女は何かおかしい



「どうしたの?彩ちゃん」



『……ギュッ』



なにも答えず
強く抱き締めてくる
私なにかしたっけ?
心当たりはない



「とりあえずリビング行こっか」



そう言うと何も彼女は言わずに
私の服の裾を引っ張りながら
リビングに足を運んだ



私はソファーに座って



「彩ちゃん隣来て?」



そう言って隣に彼女を呼ぶ
ソファーに体育座りした彼女は可愛すぎた



「彩ちゃん私何かしたかな?
私鈍感だから何かあったら言ってほしいな?」



俯いてる彼女に話しかける
すこしの間重たい空気が流れる



『ゆーりが…てる』



俯いて言ったから
聞き取れなかった



「ん?彩ちゃんもう1回言って?」



『ゆーりが浮気してる…グスッ』



今度ははっきり聞こえた
でもその声は鼻声で
俯いてる彼女の顔を見ると
泣いていた



ん?でも浮気はしてない



「そんな、浮気なんてしないよ?
彩ちゃんしかいないよ?」




『だって朱里とハグしてたじゃんウルウル」




彩ちゃんが嫉妬?してる
可愛いあぁぁぁぁ
そんなこと言ってる場合じゃない



アカリンのインスタのストーリーかな
まあ確かにハグはした
けど、女の子特有のノリだ



「ハグしたのは事実だから謝ります
でも、浮気なんてしません!」



『ほんとに?』



「ほんとです!
私には彩ちゃんしかいないのでニッ」



『ゆーりすき!!!ギュー』



彩ちゃんは笑顔になって
私の膝の上に乗って
抱きしめてくれた



嫉妬なのか勘違いなのか
よく分からないけど
それほど私を思ってくれてるのかな?
そうだったらいいな




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