「さやゆーり」


彩ちゃん目線


今日もゆーりが保健室にいた
いつもの事だから慣れた


最初は女の子達から逃げる
ためにたまに来てたけど
最近はほぼ毎日来てる


授業もサボるようになってる


理由を聞くと
授業が終わると同時に
女の子が集まってきて
鬱陶しいからだとか


顔も整ってるし
頭も良くて運動もできる
モテる要素しかないから
ああなってるんだろうな


あんなにモテるなら
彼女作って
他の女の子近寄らせないように
すればいいのに


って言っても
女の子が苦手なゆーりには
難しい話か
私も男の人が怖いから
強くは言えない



今日もまたゆーりが来てた
もう少しで授業が始まるのに



『そろそろ授業始まるで?』



「サボるからいい」



『また〜?なんのために学校来てんの』



「彩に会うため」



不覚にもドキッとした
相手は幼なじみ
ましてや生徒やで
平常心たもたなきゃ



『そういうこと言うからモテるんちゃうの?』



「彩にしか言ったことないんやけどニコッ」



またドキッとした
そしてゆーりは
私の頭を撫でて保健室を去った



顔が熱くなって
その後のデスクワークは
全然身が入らなかった



いつのまにか
昼休みになってた



"ガラガラガラ"



またゆーりかな?



『ゆー…あっ谷川君?どうしたの?』



《あー体調悪くて、ベットで休んでいいっすか》



『あっ分かった今用意するからな』



正直高校生の男の子でも怖い
なんでこの職業についたか
自分でも分からなくなる



『谷川君大丈  キャッ  ッンン』



押し倒されてキスされた
服の中にも手が入ってくる
嫌だ怖い
抵抗しても高校生の力には勝てない



"ゆーり助けて"



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