こんばんは。
ちょっと最近気になるニュースをまとめてみることにしてまして、ちょっと読んでみてくれませんか。
こうしたらいいなどあれば、ぜひコメントを…!
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現役時代の100%の収入を保証する年金改革をメキシコの大統領が発表。
なぜ無謀だと思われる政策を出したのか。
背景には今年2024年の6月に行われる大統領選挙があります。
メキシコでは6年が任期の大統領職。
現大統領のロペスオブラドールは"国家再生運動”(MORENA)という左翼派政党に所属しており、3度目の選挙で大統領選に当選。
当選当時から大統領専用機を公費の無駄遣いとして売却したり、ホワイトハウスの13倍もある大統領官邸を一般に開放し、自分はアパートに引っ越す、自分の月収を6割カットする、などそれまで汚職や治安悪化でイメージの悪かった大統領職への印象を一気にクリーンなものへとチェンジしました。
カリスマ的なリーダーシップを発揮したロペスオブラドールは、ピーク時には実に83%もの支持率を誇り、現在でも56%の高水準の支持率を保っています。
大統領専用機を売却するなどの上手なアピールはもちろん、ロペスオブラドールはこれまでに最低賃金を毎年2割ずつ引き上げるなどの低所得者向けの政策を行っています。
今回の年金改革もまさしくその一環で、「経済格差の是正」を重視した政治を行っています。
というのも、メキシコは最低賃金以下で働く労働者が全体の25.7パーセントを占める国家です。
低所得者に寄り添い、ハートをがっしりとつかんだ施策でこれまで絶大な支持率を維持してきました。
ただ、国民の支持率は高くても、年金改革や所得の増加政策による財政コストは計り知れず。
過去30年で最悪の規模の赤字となっているのが現状です。
任期どりを優先した予算の編成がこのような事態を引き起こしています。
メキシコでは大統領職は再選することができません。
それは絶大な支持率を誇るロペスオブラドールも同じで、人気だけでは自分の政党を勝たせることはできないため、大赤字を承知の上、政権末期のこのタイミングでこの大胆すぎる年金改革を発表したということになります。
ちなみに次の大統領選はメキシコ史上初の女性大統領が誕生する予定です。
メキシコ与党からはメキシコシティ前市長のシェインバウム氏を、一方野党からは先住民族系の祖先をもつ、ガルベス氏が出馬します。
ガルベス氏は低所得者層に配慮する考えを示し、汚職のイメージが根強い野党の中ではもっとも国民から人気が高い人物です。
ロペスオブラドールはこれまで現野党の汚職を糾弾し、低所得者層を中心に国民から支持を得てきました。
そんな与党の支持者層を切り崩しかねない、強敵のガルベス氏に対抗するためにこのような前代未聞の年金施策を打ち出しているとも考えられます。
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文章をまとめるのは難しいですね…