活版印刷術で有名なヨハネス・グーテンベルク。
実は活版印刷術発明前は大学を出た後、フランスで金細工師の事業をしていたらしい。
手鏡製造の材料となる鉛・スズ合金についての知識と、金属加工の鋳造・研磨法の技術が、後年の金属活字の製作に活かされる。
ちょっとした知恵だ。
が、それだけでない。
印刷機についても、ライン川中流域出身者ならではのアイデアが使われた。
ワイン製造のときにブドウの実を搾る螺旋状の圧搾機をもとに、版全体に均等に圧力をかける仕掛けを組み込み、鮮明かつ均質な印刷を可能にしている。
単一的な技術面の進歩でなく、むしろ様々な要素を外部から取り入れた、システム技術的な進歩。
この内容は【世界を変えた素人発明家】という本の第一章の、ごく一部分をまとめただけのものだ。
素人発明家たちのが、どんな目的・プロセスを踏まえて大発明を成し遂げたのか?を、時代背景や発明史的意義を踏まえて書かれている。
かたや、アメーバのニュース欄で画面に触れないスマホ【Xperia sola】が紹介されていたが、この業界、どうにも単一技術の進歩をウリにした商品戦略が主流になっているように思える。
重要なのは、今「何が求められているのか」であって、技術はその「夢」を叶えるための手段の1つ。
新技術を客寄せの広告に使うのではなく、その技術を別方面で活かすシステムにこそ、知恵を絞るべきじゃないのかと思える。
個人的に発明には興味がないけど、営業職志望でいるうちは、人が「何を欲しがっているのか」を考えるためのキッカケに繋がればと思う。
