犬には応用力がないことを忘れがちだ。

物品を持ってくる「ブリング」というトレーニングを

同じ物品で毎日練習してしまうと

他のもので「ブリング」と言っても

持ってきてくれない可能性が出てくるので

注意が必要だ。

 

一度「プリング(もってこい)」を教えたら

その完成度を高めるために、物品を変えてみる。

素材、形、大きさ、色が違うもの。

ボールのブリング、ぬいぐるみのブリング、

ロープのブリングなどなど。

 

愛犬のトレーニングは

毎日5分だけの練習でも

日々の積み重ねですごいことになるので

犬の理解力についてこちらがしっかりと

理解しないとせっかくのトレーニングも間違った方向にいってしまう。

 

事前に防止をするために

私の失敗例を紹介しておこう。

 

マットの上で長い間愛犬に

くつろいでもらうためのトレーニングを

していた時のこと。

 

愛犬は「マットの上」というコマンドを

完璧にわかっていたはずだが、

毎日同じ場所にマットを置いていたことで

そのことが強化されてしまい、

1ヶ月後にはマットを置いていなくても

「マットの上」と言われると

いつもの場所に行ってしまうようになってしまったニヤニヤ

 

私は愛犬に

伏せをしたままステイを長い間することを

主とした目的のトレーニングをしていたつもりで

「マットの上」はトレーニングを開始する、

また行うための場所というだけの認識だった。

もうコマンドとしてはできたし、意識をしていなかった。

でも、そっか、「マットの上」というコマンドも

ダウンステイとともに毎日どんどんと強化されていったのだ。

 

愛犬は位置で物事を覚えることが多いので、

「マットの上」というと、愛犬にとっては「食卓テーブルの隅」という

意味なのだ。

 

そういえばトレーナーさんが

言っていたことを思い出した。

 

ある特定の場所に犬にいてもらいたいのであれば

目印としてマットを置き、

そのうちマットを外してもその特定の場所に

行ってくれるようになるトレーニング法があると。

 

実際に「マットの上」に乗っていてもらいたいのなら

トレーニングは

毎日場所を変え、またマット自体も変えて

マットというものは何かを愛犬に理解させなければ。

 

すぐに修正をかけたけど、

犬目線で人間の言っていることを

理解しようとすると

そういうことになるのは当然だよね。

 

毎日、一生懸命、いうことを理解しようとしてくれて

ありがとう愛飛び出すハート 愛犬に感謝。

私の方が愛犬の解釈の仕方をもっと理解しなければね。