犬へのトレーニングを
どうドッグトレーナーさんたちは
飼い主に伝えるているかの方法について
メモしたいことがあると思って
今日のブログを書き始めたが、
その前に昔と比べて犬の保育園が
どう変わったか全て私の経験ベースで書いておこう。
初めて犬を飼った時の話まで遡る。
飼い始めた20年以上前はドッグトレーナーさんも少なく、
Puppy Kindergarten、犬の幼稚園というコンセプトは
日本にあまり存在していなかったと記憶している。
当時、愛犬が通っていた犬の保育園は珍しく、
テレビでよく取り上げられていた。
お弁当と連絡帳、リード、首輪をバッグに、
そして仔犬はクレートに入れ、送迎バスが来るまで待つ
人間の保育園に似せたこのサービスを
周りの友達に話すと微笑ましく、笑われたことを覚えている。
保育園でもトレーニングを行うが、
飼い主が一緒にトレーニングをしないと
意味がないので、何回分のコースによって
異なるが、保育園に通っている間は少なくとも
一回はトレーナーさんが家に訪問して
トレーニングを行ってくれた。
本当は1年で卒園しなければいけなかったのだが、
愛犬はモデル犬として借り出されたりして、
4年ほど通わせてもらった 感謝。
これが私が知っている犬の保育園のスタンダード。
今でもこのやり方を取っている犬の保育園は多いと思うが、
最近は少しDX化されている。
2代目の今の愛犬を去年飼い始めてから、
これまで保育園2カ所、犬のデイケア1ヶ所、
トレーナーさん4、5人のお世話になっている。
保育園に行く目的は、
安全な環境の中、
お友達と思いっきり遊んで欲しいという社会化だが、
通った保育園はどれもトレーニング付き。
訪問トレーニングは別料金となるが、
その代わり毎回トレーニングの宿題が出る。
以下に説明するのは愛犬が通った、2つの対照的な保育園。
保育園 その1 はまだ開業して日が浅く、お客さんとなる仔犬が少ない。
犬ファーストのとにかく熱心なご夫婦経営の保育園。
保育園 その2 は長年やっているところで、かなり人気があり、頭数も多く、
曜日によっては予約でいっぱい。
飼い主に対して上から目線のかなり強気な犬の保育園。
<保育園 その1>
どの保育園も入園前にコンサルティングを行うようだ。
コンサルティングフィーが無料のところもあるが、
個人経営でやっているところはたいてい有料。
こちらは3千円。
決められた時間内ではおさまらなかったほど
とても丁寧なコンサルティングだった。
フード、首輪、動物病院のアドバイス、
保育園で行っているトレーニング方法を説明。
そして登園。
連絡帳で写真付きの丁寧な手書きの説明に加え、
その日の様子が動画で撮影され、
コンテンツはクラウドにアップされてシェア。
他のわんこ達と遊んでいる様子、
トレーニングの方法などを
見せてくれてなんともありがたいサービスだ。
この保育園は開業したのは4年位前でまだ日が浅く、
かなり熱心だ。
マーケティングがあまり上手くできていないために頭数は少ない。
頭数が少ないということは愛犬にトレーナーさんが集中してくれ、
トレーニングする上で大きなメリットだけど、
社会化の方は犬慣れしているスタッフ犬以外は多くて3頭しかいない。
それでも良いとは思うのだが、頭数が増えたら、
今度は犬の社会化にはいいが、トレーニングのアドバイスにおいて
いつまでここまで徹底したサービスが続けられるか少し心配。
<保育園 その2>
かなり繁盛している保育園。
入園を断られそうになった。
まず、入園する前のコンサルティング料5,000円。
これはボラれた気分。
わざわざ愛犬を連れていったので
HPに書いてある保育園体験ができるのかと思いきや、
質問用紙に記入(10分ほど要する)をし、
その質問用紙に基づいて私が質問に詳しく答えるという
やりとりが30分以上続く。
前はどこの保育園に通っていたか、
名前をひつこく聞き出してきたり、
なんだかデータ収集に利用されているようで、
ずっとあまりいい気はしないままのコンサルティング。
ホームページにはこのコンサルティング/体験は
90分かかると書いてあったが、
60分弱で終わった。
大半が向こうからの質問にこちらが答えることに費やされ、
スタッフ犬との挨拶10分ほどで「体験」は終わった。
これで5,000円もとるのか、というのが正直なところ。
ただ、こちらの保育園も同じく連絡帳付きで丁寧に
トレーニング内容を記載(パソコン入力)。
トレーニングメニュなどは一部フォーマット化されており、
記入をしてくれるスタッフによって説明やアドバイスのクォリティに幅がある。
予約はLINEで行い、送迎もあるが、あまり送迎はしたくないようだ。
保育園で写真を撮ってくれるのだが、
写真をダウンロードしたい場合は
別途お金を支払わなければいけない。
また、トレーニングは必要ないので、
単に社会化のために通園させたいと申し出ると、
ワンコが保育園で辛い思いをする可能性があるという
謎の回答。トレーニングをつけないと連絡帳でのやりとりもなくなり、
単価が高くなるという
サービスを減らすほど値段があがるという、犬の保育園ならではの価格設定。
愛犬はどちらの保育園でもよいかもしれない。
動画や写真、LINE、SNSが使われるようになり、
よくなっているように思えるが、
昔を知っている私からすると
犬の保育園が掲げる理念、
トレーナーさん一人一人が持っていたミッションの
昔の考え方がなんだか懐かしい。