英語が話せない問題。

 

2年前に小学生の英語講師をやりませんか、と

声をかけていただき、ずっと前から興味があった英語教育に

携わることができたことに感謝感謝飛び出すハート

 

小学生から英語が必修になり、

小学生の間はまだ楽しくできても、

中学に入ると一気に英語が難しくなる。

これからの英語教育、大丈夫か、と

これまでは傍観者として心配していたのが、

少しでも実態を知るための良い機会となった。

 

2年という短い期間の中で

私が目指してきたのは

家で復習や予習をしない生徒でも週一回の

レッスンを受けていれば10ヶ月で英検に合格するというメニュー。

 

英検5級も4級も普通は40時間ほどの勉強で合格できると

言われている。時間をうまく配分すればやる気のある生徒は

2ヶ月もあれば充分だ。

 

そのため、受けもった生徒さんの中でちゃんと復習や予習をしている子は

英検5級のコースを受けていても英検4級に合格できるように、

また英検4級のコースを受けていても英検3級に合格ができるように

渡されたテキストをベースに独自のプログラムを作った。

 

英検合格に10ヶ月もかけるのははっきり言って長すぎると思われるだろう。

ただ、2、3ヶ月で合格できない生徒がほとんどだ。

 

最初の英語へのエントリーは楽しいものにしたいという

思いもあり、ここで使っているテキストは短期合格を目指していないそうだ。

そんな思いがあることに対して多いに賛同したいところだが、

このテキスト、小学生のレベルを考えないまま、

一方的に英語の学習レベルを決めつけてしまっている。

勉強ができる生徒はいいが、

英語で注視すべき問題はおちごぼれの子をいかに出さないかだ。

 

講師の中には生徒の方が勉強をしないのなら

講師としてそれ以上のことはできないと

責任を生徒に転嫁する人もいるだろう。

 

確かにこちらの指導した通りに勉強をしてきた子は

合格も早く、講師としてこんなに嬉しいことはない。

でも、勉強してこない、復習してこない生徒がいるという

事実がもしあるのなら、生徒のやる気を引き出していない

講師側に責任があることも認めなければいけない。

 

他の教科については全く事情がわからないが

英語においては、たとえ文法ができなくても

他のアプローチを取って英語力を伸ばすことはいくらでもできる。

小学生のうちは英語が話せるようになることと

頭の良さはほぼ関係ないという学習法を取る必要がある。

 

復習してこない生徒が悪い、で片付けてしまうと

今の現状を全く把握しないまま、

どんどん落ちごぼれが増えてしまう。

 

今月で英語講師を務めさせていただいたところは

辞めることにしたのは、

小学生の習熟度に合わせたプログラムを考えずに

英検5級コースや4級コースを見切り発車で

新設してしまったことへの不信感もある。

 

私がその問題を提起したことで、

テキストを改訂することになったので

少しでも教育機関側からの一方的な英語の学習方法の

押しつけが変わることに貢献できたのであれば

嬉しい。

不信感は拭えないが、大人として、英語講師は円満に辞めたという形で

これからは英語コンサルタントとして雇われるという関係が

構築されるだろう。

 

2年間お世話になった仕事場は離れることになるが、

英語話せない問題への課題解決へ向けての

私の活動は続く。

 

これからもよろしくウインク