小学生達に複数形を教えるレッスン。
英語の複数形の作り方、使い方って難しい。
日本人が英語をいくら勉強しても
話せない理由がここにもあると思うので
書き留めておきたい。
今塾で小学生達に英検のコースを教えているが、
この塾は外部から海外でビジネス経験を
積んできた私たちのような人材を
講師として招き入れることによって
子供達に英語に興味を持ってもらえるのではないかと思っている。
海外での経験を交えながら
ベテラン塾講師とはちょっと違うアプローチで
生徒達に英語を教えることが期待されていた。
私としては小学生を大勢教えたことがないので
とても貴重な経験ができると喜んでこの講師の仕事を引き受けた![]()
が、しかし、使うテキストはこれまでの日本の英語教育とまったく変わらないし、
テキストの内容は時間内に終わらせた上で
私の経験からの価値をレッスンに付加して欲しいと言われ、
子供達に英語を楽しく教え、好きになってもらって、
話せるようになってもらうのはかなりチャレンジングということを体験している。
ここまで制限された枠内で
ビジネスパーソンを英語講師に迎えることに
意味はあるのかとさえ思い始めてきた。
さらに、ある事件をきっかけに、私は塾に不信感を抱き始めてしまい、
このコンセプト自体、どこかズレている考えだと最近思ってきた。
子供達がそんなコンセプト、望んでいるのか?
子供達は講師のビジネス経験なんて一切興味なしでっせ![]()
ま、それは追々ブログに書くとして、
複数形のお話。
今日のブログは教え方を伝えるものではなく、
複数形を覚える難しさを書いておく。
まず、小学生に教える時は
英語は1人(1つ)なのか(単数)、
2人(2つ)以上なのか(複数)をとても意識する言語である。
という説明をしなければいけない。
(小学生に教え始めて
初めて英語と日本語のこういう違いに私自身気づく)
お家に「今日お客さんが来る」と言われた時、
日本語では「お客さん」だけでは1人なのか複数なのかは
わからない。
ところが英語では
We're having a guest come over.
We're having guests.
と最初っから1人なのか複数なのかが明確だ。
複数形の作り方はそう難しくない。
s, esを単語の後ろにつけるだけなので
これは小学生でもわかってもらえる.....かな。
というのもsをつけるかesをつけるかは
どっちの方が言いやすいかで決まると私は思っている。
だから本来、複数形の作り方はたくさんの
名詞を聞いて覚えることによって、
どんどん自分で発音して練習していけば、
自然に身につくのではないか。
だが、塾でそんなことを積極的にやってくれる小学生は
1人もいない![]()
故に説明が必要になってくる。
これがものすごい問題だ。
<複数形の作り方>
一般的に教えられているのは
普通はsをつけるけど、
~s,~x,~sh,~chで終わる名詞はesをつける。
~oで終わる名詞もesをつけることが多いので
soxshch ソックシチューとか少しアレンジして
社長のソックスとかで覚えさせているようだ![]()
この他に~yで終わる単語はiesになるとか
まだまだあるが、塾のテキストの説明はここまで。
授業を限られた時間内に終わらせなければいけないから
内容もかなり端折られている![]()
私としては発音にも触れておきたいので
時間内にテキストに書かれていない、
塾側から期待されている「付加価値」を提供。
sにしてもesにしても音が「ず」と濁る場合と
「す」と濁らない場合がある。
ほとんど濁るけど、
名詞がk, p,fで終わり、
sをつける場合は濁らない。
発音はこれだけで良いと思いきや、
いや、待てよ、まだあることに気づく。
tで終わる名詞でsをつけると発音は「つ」になる。
dで終わる名詞でsをつけると発音は「づ」になる。
小学生達に教える場合はこういったところまで
発音を説明しないと~tsを「とす」とか「どす」と発音してしまうこともある。
大変すぎる![]()
ベテランの講師の方ならこの複数の発音のバリエーション、
研究済みかもしれないが、
自分のアイデアの思いつきでやってしまった私は、
発音をする上で何か抜けている気がするが、
これくらいにしておいた。
それに時間が足りない。
複数形は~fで終わるものが~vesになることもあるし、
例外もたくさんあるのでそれも知ってもらいたいところだ。
動物の中で代表的な例外のdeer。
deerは複数でもdeer。
fishも複数でもfishという代表例に挙げられるが
種類の違いを強調する場合はfishesということもある。
oxはoxen, mouseはmice, gooseはgeese.
小学生レベルで覚えておかなければならない
複数形の例外は
child->children, man->men, woman->womenなど
更に複数形の難しさは大人になってからも続く。
die->dice, datum->data, medium->media,
index->indices、criterion->criteria, stimulus->stimuliなどなど。
例外の中に規則性を見出し、応用をしていく。
そして複数形の作り方、綴り方、発音を覚えたところで
今度は文章に入れる時に気をつけなければならないことを
知っておかないといけない。
複数が主語になった時。
They are students.
主語が複数の場合、名詞を一致させなければならないのだ。
塾のテキストには
複数形の前に、be動詞を習うという順番になっているが、
be動詞の文章の例として
このThey are students.を使っている。
主語によってbe動詞が違うという
これまた日本語にない発想に、
studentがstudentsになっていることに
対して大人でも混乱するだろう。
だってdataという単語が複数ならば、
Data showなのか Data showsなのか、
わかる〜?
ま、小学生達はstudentがstudentsになっていても
訳がわからなすぎて疑問にも思わないようだ![]()
複数形の作り方を教えるレッスンを経て、
今日も結論は
少なくともこの塾では小学生に英語の文法から教えることに無理があるということ。
これを続けてしまって英語が嫌いになってしまう生徒が増えないといいけど。
英語を話すにはいろいろな方法がある中で、
文法は話す上での障害になってしまっている。
子供達には「文法が嫌いになっても英語は嫌いにならないで〜」と言いたい。
