小学生に英語を教えていて感じるのは

簡単な表現ほど難しかったりするんだな〜ってこと。

それ故に英語のテキストはそう簡単に作れるものではない。

 

先日見た小学生用英語テキストに

What is your problem?という表現があった。

この表現をテキストに使うなと

指摘できる先生はそんなに多くない。

 

英検4級の読解問題で

What is 〜's problem?という問題が頻繁に

出題されるので、その〜(だれだれ)のところを

yourに変えても英語として問題ないだろうと

思うのはこのテキストを制作した人のみならず、

誰もが思いがちだろうと思う。

 

恐らく「何かお困りですか。」的な発想で

What is your problem?という質問文を

作りたかったのだろうけど、

英会話では

「あなたの問題はなんですか。」

つまり、「あなた、頭おかしいんじゃないの?」という

ニュアンスになってしまう危険があるのだ!びっくり

ちょっと大袈裟かニコニコ

 

英語の文章としておかしくはないが、

伝えたいメッセージが誤解を招くような表現なため、

小学生レベルでは避けたい表現だ。

 

前述ほど深刻ではない文章として

同じテキストにHow do you go to school?という表現があった。

ウ〜。ショボーンこれも悩むところだが、

初めて英語に触れる小学生には

How do you get to school?の方が良いのではないか。

 

また、相手の職業を尋ねる時、

What is your job?や

What is your occupation?とか

小学生に限らず、多くの日本人は言ってしまっていないだろうか。

 

これらの表現はテキストのタイトルとして

問題ないのだが、

実際の会話では'What is your job?'や

‘What is your occupation?'はあまり使わない。

日本語でも「仕事はなんですか。」「職業はなんですか。」より、

「お仕事はなにをされているんですか。」と

あまり知らない相手に対しては少し柔らかいトーンで

尋ねたいところではないだろうか。

 

この場合、英語でもっとも自然でもっとも使われている表現は

'What do you do?'だ。

そのあとに続くfor a livingが省略されていても

会話の流れから察して

‘What do you do?'でほとんどの場合は通じる。

学生であれば

'I'm a student.'になる。

 

会話に使ってしまうリスクを避けるために、

What is your job?やWhat is your occupation?という

表現は小学生用のテキストに入れない方が

いいかもしれない。

 

私は英語の文法しか今は教えていないが、

文法から話そうとする英語は

不自然な表現になることが多々あることを生徒には知ってほしい。

英語の文法は

英語を解読するための鍵、ツールであって

話せるようになるにはまた違ったアプローチが必要だ。

 

もう一つ問題に感じているのは

お粗末な英語テキストが世の中にあるということ。

ネイティブチェックが入っているのになぜ?と

思われるが、英語の文章だけチェックして

伝えたいニュアンスと合っているかどうかの

確認まではしていない可能性があるからだ。

 

チェックをしているネイティブの人が

テキスト開発の最初の段階から

関わっていない限り、

あるいは仕事熱心なネイティブでない限り、

What is your problem?というような英語の文章が

書かれていても英語として問題がない限り、

修正が入らなかったということは容易に想像できる。

 

一箇所修正をしてしまうと、一貫性を保つため、

他、数カ所の修正につながるからだ。

だったら間違えではないし、修正しないでおこうという

プロフェショナルとは言い難いが、そういった

ネイティブチェックは度々起きる。

 

低クォリティの英語のテキストを作らないためにも

ネイティブにチェックしてもらう時は

丸投げにするのではなく、それぞれの文章の伝えたいニュアンスを

説明する綿密な打ち合わせやオリエンテーションをすすめたい。

 

今日の独り言でした。