今度のFRBによる金利の引き上げが
0.5なのか0.75なのかが話題になっている。
米国のインフレが和らいだとの見方で
今現在、多くの専門家は
FOMCの議事録を読んだ上で
金利の引き上げは0.5ポイントではないかと予測している。
この見方はsentimentによって
日々変わることもあり、
まったく当てにならない。
0.5だと確信を持ってしまって
0.75になった時のサプライズに
備えておく必要もあるからだ。
金利の引き上げのような難しい話は
専門家に任せるとして
消費者目線で考えてみると
物価、特に食品、食料品の価格は
アメリカにおいてこれからも上がっていくだろう。
主な理由として考えられているのは、みなさんご存知の通り、
-ロシアのウクライナ侵攻でウクライナの穀物の出荷が滞っている。
-サプライチェーンが未だ正常な状態に戻っていない。
-中国の新型コロナによるロックダウンによる影響。
-燃料価格の高騰。
プラス
ここにきてようやく問題視されているのが、
アメリカ史上最悪の干ばつ。
ずっ〜と前からアメリカの水不足が気になっていたのだが、
エコノミストや専門家はいつもの
データを見るだけでこの干ばつの経済的打撃について
語ってくれる人がまだ誰もいない。
1200年ぶりにみる最悪の干ばつ。
つまりアメリカ建国以来の危機的状況。
トマトが不作となり、トマト缶、パスタ、ピザソースに影響。
当然他にも影響を受ける農作物もあるだろう。ビールも話題になっている。
ロシア・ウクライナ戦争で小麦をはじめ、穀物の価格の上昇や、
燃料費により、価格は上がることは想定内として、
この干ばつの影響はまだまだ他の食品にも波及しそうな上、
インフレの可能性の要因に織り込まれていない。
値段を上げたところで農家の方にとっても肥料価格が高騰し、その上、水の使用制限があっては
利益を確保するのが難しい。
最近の米国株式市場の回復は個人投資家が勘違いをしているのか、
それとも実際に米国経済は底堅いのか、
ウォール街のプロの連中が夏休みを終え、
9月に相場に戻ってくることで判明するだろう。
バイデン大統領はアメリカの経済が景気後退に入っていないと
いつまで言い続けられるだろうか。
おもしろくなってきた〜。
ちなみにこんなにたくさんの不運が
重なってしまっている時に
思いつく英語の表現は
doubleとかこの場合triple whammy。