背景説明

コロナ禍で海外への出張が一切なくなり、

ある子の家庭教師をすることになった。

 

今は中学2年だが

教え始めたのは彼が小6の頃。

当時、彼は学校の英語についていけず、

英語に苦手意識をもってしまい、

親に家庭教師をつけて欲しいと懇願したのだとか。

そしてご縁があって私が彼の家庭教師となった。

この生徒との出会いから日本の英語教育について

考える。

 

教え始めた当時。

まず、小学校で使っている教科書を見せてもらった。

日本の英語教育は批判したくないが、

もう少しどうにかならないものなのか。

 

教科書の英語は日本語発想だ。

What is your treasure?

My best memory is.....

まともな文章も習っていないうちに

いきなりこれ?

苦手になってしまう気持ちは

とてもよくわかる。

たとえこの教科書で英語が話せたり

書けたりしたところで

気づかないうちに子供達はすでに大きくつまづいている。

この教科書では日本語から考えて

英語の文章を導くようになってしまっている。

 

頑張っているのは痛いほどわかる。

ダイバーシティを考え、

教科書の登場人物の名前がDeepa, Lulu, Suhoだったり、

世界の国々や世界遺産を紹介して

世界に興味を持たせようとしている。

また、環境問題を取り上げているところは

今のトレンドを反映しているといえよう。

QRコードで音声も聞けるようになっている。

 

良い要素がバラバラとまとまりなく

詰め込まれて、英語学習に一貫したものが全くない。

小学生のうちは本格的な英語の勉強より

楽しさを重視したいという意図もあるのかもしれないが、

残念ながら、まったくそれも伝わってこない。

 

せっかく言語発達能力のピークと言われる年齢に

英語を取り入れるのだから

ちゃんと身につき、今後の英語学習につながるような

教科書に是非して欲しい。

 

世の中には日本語の英語教育はここがだめ、

あそこがだめと批判する人は多いが、

そんな人たちは皆、

正しい英語やネイティブが使う英語をSNSで紹介しているだけに

留まってしまっている。

 

Here's your chance to make a difference!

 

手遅れにならないうちに小学生向けに

適切な英語教育システムと教科書を開発して欲しい。

 

私も頑張る。