米国発

コロナの治療薬として日本でも早くて本日にも承認され、

期待されているレムデシビルだが、果たしてそのお値段は?

 

アメリカの製薬会社ギリアド・サイエンシスがもともと

エボラ熱の治療薬として開発したレムデシビルが

COVID-19にも有効であるとして日本を含め、

各国が次々と緊急に承認。

 

当然ながら米国政府はギリアド社に対して

誰もが手に入れることができる価格に

設定されなければならないという圧力をかけている。

しかしその一方で

上場会社として利益を追求するという株主への

責任もあり、ギリアド社は板挟みになっている。

 

政府はレムデシビルの臨床試験のためにギリアド社に

7千万ドルもの納税者のお金を提供してきたが、

新たにコロナウィルスへの適用を加えるために

ギリアド社は会社の資金10億ドル投資をしている。

同社の株主は少なくとも十分に投資が回収でき、

利益を創出する価格設定を求めている。

 

ギリアド社は2015年にC型肝炎の治療薬の高額な価格設定で

利益追求主義を批判され、評判を落とした過去がある。

 

ある非営利団体(Institue for Clinical and Economic Review)の試算では、

レムデシビルによる治療は4,500ドルと算出。

ただし、回復の日数を短縮するだけで

死亡率には変化を起こさないという結果が明らかになれば

390ドルとしている。

ちなみに、一人当たりの患者、

10日分の治療の製造原価は9.32ドル。

一方で投資家の期待は5,000ドル以上。

いずれにしても高額だ。

 

またアナリストによると

6月末までにはレムデシビルの在庫はなくなる計算で、

価格の問題に加え、数量も不足するとなると、

日本、その他の国に果たして

どれくらい割り当ててくれるのかも気になるところだ。

 

しかも、大きな期待はされながらも死亡率を減らすかどうかは

まだわかっていない治療薬である。

有効なものが少ないから話題にはなっているが、

こういう時こそ、物事は疑ってかからなければいけない。

久々の希望の光に水を差すつもりはないが、

気の緩みにもつながってしまうので

言っておきたい。

この治療薬に対して感染していない

私たちは1ミリも期待しない方がいい。

 

The Best Solution is to Stay Home!

 

source: Yahoo news