長年に渡り 背負ってきた
自分をガードする鎧を
そう簡単に はずすことは
できないだろう
と、思う。


本来の自分でいたら、


  いじめられた

  バカにされた

  攻撃された

  否定された

  恥ずかしい思いをした

  悔しい思いをした

  怖い思いをした


今までの 傷ついた経験から
身につけたものだから。


簡単に はずすことが
できないのは、

その感覚が染みついていて
鎧をつけている 自覚自体が
なかったり、

または、自覚はあっても
鎧をはずすのが 怖い から。

鎧を はずして生きる
自信がないから。



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一昨年の冬に、
あるエネルギーワークの
練習会に参加して
参加者同士で 
エネルギーを
送りあう練習をした。


私とペアになった男性は 
アトピー肌で
第一印象で
つらい思いをして
いそうに見えた。

それまで 無表情で 
口数も少なかったのだが、

私が 彼に エネルギーを
送った後、
少ししたら 彼は笑い出して
しばらく止まらなくなって
しまった。

そこに参加していた 人達は
彼の突然の変わり様に
ひいてしまった。

私は そんな彼を見て、
「やばい、はずしすぎた」
と思った。

笑っていた彼は
とても無防備で
ふにゃふにゃな感じがした。

元々は とても
ピュアな人だったのでは
ないかと思う。

彼の生い立ちの話までは
聞かなかったけれど、
そのままの彼ではいられず、
自分をガードするため
鎧を まとって生きて
きたように思えた。

それを 私は
はずしてしまったと
思った。


一気に 鎧をはずすのも
考えものだとその時 思った。

彼が いきなり
無防備な状態になって
しまうから

それで 楽になるなら
一番いいんだけど


でも 恐らく長年に渡り
染みついた鎧の感覚は
少しして戻ってきた
ようだった。


戦場に いるのなら
鎧は 必要だろう。


でも 周りの環境が
鎧がなくても 大丈夫な
安心安全な場所であれば、

『北風と 太陽 』
の話のように、
重い鎧をつけていることが
煩わしくなり、
自ら はずすことが
できるようになるのだろう。

そして 
身軽になれる。



鎧を背負って 生き続けるか

それ(鎧)は 必要なものかどうか

今 いる環境も

選ぶのは 自分。


そのままの自分でいられる

場所を見つけて

鎧なしで いられる強さを

手に入れて。