久々の投稿になります。(投稿だいぶサボってしまいました。。)
②骨巨細胞腫になると、どんな治療が必要なの?
私が把握している限りでは、以下のような治療が代表的なものとなります。
1. 掻爬によって腫瘍を掻き出す手術
→①人工骨による補填
→②骨セメントによる補填
2. 人工関節による置換術
腫瘍用人工関節を主に使用します。
通常の人工関節とは異なります。
1. 掻爬について
腫瘍の部分(+マージン分)を掻き出し、フェノールやアルコールやバーナーによる焼却などを用いて腫瘍の取り残しがないように掃除し、ここに人工骨や骨セメントを補填する方法です。
1.① 人工骨の場合
いずれ溶けて自身の骨に置き換わるβ-TCPと呼ばれるものなどがあります。
人工骨の場合、術後が比較的元の状態に近い形に戻る治療法です。ただし、人工骨は手術後徐々に強度が増していくため、はじめの2〜3ヶ月は負荷を徐々にかけていきます。松葉杖の期間も4ヶ月程度と比較的長い時間がかかります。
骨セメントの場合、人工物が埋め込まれたままの状態となりますので、完全に元の状態とまではならないです。しかしながら術後すぐに強度はあるため松葉杖の期間は短く、運動等もできる状態まで回復するのが一般的です。
ただし、やはり異物が入っていたこともあり、
私の場合は時折金属に当たったような激痛がありました。
そのため、注意しながら生活する必要があります。
2.人工関節について
人工関節と聞くと、イメージされるのはおじいちゃんやおばあちゃんが変形性膝関節症のために入れるものだと思います。
骨巨細胞腫によって人工関節にする場合は、悪性のものと同様のもの(腫瘍用人工関節)となりますので、通常の人工関節とは全く異なるものです。
そのため、膝付近の骨だけでなく、かなり広範囲にわたって金属に置き換わります。
<イメージ>
想像できると思いますが、術後のリハビリはかなり大変です。
前述の手術とは全く違っていて、足が自分のものでないような感覚になります。
また、馴染むのにも非常に時間がかかります。金属周辺の筋肉や皮膚が固まり、曲げ伸ばしの度に痛みがあります。
主治医の先生からは1ヶ月ほどで問題なく歩けるようになると言われていましたが、
実際には術後3ヶ月経った今でもまだ足を引きずって歩いています。
伸ばしの角度はマイナス15度、曲げは90度程度です。
つづく
膝のリハビリは、筋肉を固めない事が大事です。
温めグッズは必須で非常に重宝しています!
