音楽が鳴ったから…
ありがとうございました



夕暮れ迫る倉敷市民会館前で、吹奏楽部員たちからの気持ちのいい挨拶の声量に、僕は正直焦ってしまいました
だって周りに人いっぱいいたんですもん
昨日から明日にかけて、岡山では中学A部門が行われています
あ、全日本吹奏楽コンクール岡山大会です
今日は、五月から指導させていただいていた中学校の本番でした。
打楽器のレッスンをお願いしていた相方とともに市民会館に向かい、まだ生徒も到着しないのに早くも煙草が止まらない僕
ようやく生徒と先生方が到着し、打楽器の調整は相方に任せて音だし室に
運悪く、僕たちの前に部屋を使っている団体は昨年度の代表校…
あぁ、聴かないでよみんな
やっとうちの時間になり入室
「それ、やるぞー
」
Tuningしようとしたところ、さっきまで嫌でも聞こえていた大きなサウンドに圧倒されたのか、皆息が浅くて音も悪い
「おーぃ、こういう時は深呼吸だ…(以下深呼吸の説明)はい、みんなやって~
」
何とか皆落ち着きを取り戻し、Tuningもできた
時間はまだある。
「先生、お願いします!」
と顧問の先生(笑)
(ここまで来て俺なんか~い
)
そこで僕は考えました…。
音が荒れとるし、バランス感覚も狂っとるな…。
「よし
基礎合奏
バランストレーニング
」
ハイッ
(生徒たち)
(へ、返事デカイなぁ
ま、気合いは十分だ。それにしてももう笑顔かよ
しかしいい笑顔だな、こいつらはこいつらなりに、今の状況を楽しんでるのか
)
あれだけ苦労をかけておいて、図々しい奴らだな…
生徒の成長した姿に酔いしれながら、時間をかけて、いつもどおりのバランス、サウンドを取り戻していく…。
正直、びっくりしていた…。自分が作ってきたバンドのサウンド…こんなに綺麗に響いてたのか
いつの間に?
さっきの団体より音質だけなら確実に上じゃないか?
(もちろんその団体の音が悪いわけではなく、うちの中学校の方が僕の理想に限りなく近い鳴りをしていたからそう思っただけです。…自分で作ったんだから当たり前か)
基礎合奏をある程度こなし、サウンド・バランスはできた…!時間は後10分だ。
「先生!どうぞ!!」(今度は僕が顧問の先生に交代
)
テンポの確認などが行われて行く中で、僕の驚きは確信に変わっていった。
これは…上手くいけばダークホースになれるんじゃないのか??
残り二分…調整も終わり各々で音だしにかかる…。
…
……(20秒後)
「ぅおぃい

こゆ時にビャービャーデカイ音で吹くんじゃないよ!mp以下で鳴らせ!」
(後一分)
また緊張しきているとみた僕は、それを解しにかかる。
「おーぃ、いいかぁ?緊張したら深呼吸…(以下略)」
深呼吸をさせながら、自分の鼓動の高まりに気付きました。
…なんだよ(笑)1番緊張してるのは俺か?情けない
何に対するドキドキなんだろうか…?
どこまで通用するのか、物差しを持たないでやってきたことへの不安と、数カ月で様変わりしたバンドのサウンドへの期待、音楽作りへの自信、ダークホースとなることへのささやかな野望が、僕の鼓動をせき立てていた…。
みんなとステージ袖で別れて客席に戻る前、スピーカーから流れる一つ前の団体の演奏をソファーに腰掛けながら聞いていた
なんだか、嬉しくて涙が出そうだった。
僕が指導に入ってから今まで一人の退部者も出ず、音楽に対する姿勢もどんどんよい方向に変わってきたみんな。
音楽に妥協しない僕の言う事をなんとか理解しようとし、プレイしようと努力し続けてくれた。
けして優しいわけじゃなかった僕のやり方についてきてくれた。
そして今あんなに素直な笑顔で本番を迎えようとしているみんなのことを思うと、涙が出そうになる。
音楽というものは本当に素晴らしい…。音楽を通じて人と人が関わる中で、こんなにも成長させてくれる。素晴らし時間をくれる。
そんな音楽に感激する心も、少なからずあったろう。
本番の演奏は、いい事も悪い事も…ありますわ
音程がズレたり、ラッパがバテたりとなんともうちの中学校らしいな(笑)
ただ一言いわせていただきたーい
あのサウンドは絶品だ…と思う場所が要所要所。音楽も、きれいに流れていた…。
そう、僕にはコンクール用の指導なんて器用なことはできないんです。
だから、鳴った音は純粋に綺麗で、あくまで美しい音楽を表現しそれを楽しむ為の音であり、現れた音楽も、ただ純粋に音楽の美しさを求めた音楽だった。
コンクールに勝つという意識はいつのまにやら無き物になり、ただ純粋に美しい音楽を!の心で演奏できていた。生徒たちも、それを理解して演奏していたように見えた。
本番後の生徒たちの顔は、眩し過ぎました(笑)
その笑顔は、やってやった
って笑顔なんだろ?
音楽するのが楽しくて仕方がなかった笑顔だら?
自分達の演奏、音楽に自信をもって胸をはれる笑顔なんだろ?
あんな嬉しかったありがとうございましたは、初めてだよ。
俺は俺で、みんなが演奏した音楽に誇りを持ってる。
沢山勉強になった!
みんなは、ちゃんと音楽を演奏したんだ!
「こちらこそ、ありがとうございました

」
こんなにも素晴らしい音楽経験を与えて下さった音楽の神に心から感謝いたします。ありがとうございました!




夕暮れ迫る倉敷市民会館前で、吹奏楽部員たちからの気持ちのいい挨拶の声量に、僕は正直焦ってしまいました

だって周りに人いっぱいいたんですもん

昨日から明日にかけて、岡山では中学A部門が行われています

あ、全日本吹奏楽コンクール岡山大会です

今日は、五月から指導させていただいていた中学校の本番でした。
打楽器のレッスンをお願いしていた相方とともに市民会館に向かい、まだ生徒も到着しないのに早くも煙草が止まらない僕

ようやく生徒と先生方が到着し、打楽器の調整は相方に任せて音だし室に

運悪く、僕たちの前に部屋を使っている団体は昨年度の代表校…

あぁ、聴かないでよみんな

やっとうちの時間になり入室

「それ、やるぞー
」Tuningしようとしたところ、さっきまで嫌でも聞こえていた大きなサウンドに圧倒されたのか、皆息が浅くて音も悪い

「おーぃ、こういう時は深呼吸だ…(以下深呼吸の説明)はい、みんなやって~
」何とか皆落ち着きを取り戻し、Tuningもできた

時間はまだある。
「先生、お願いします!」
と顧問の先生(笑)
(ここまで来て俺なんか~い
)そこで僕は考えました…。
音が荒れとるし、バランス感覚も狂っとるな…。
「よし
基礎合奏
バランストレーニング
」ハイッ
(生徒たち)(へ、返事デカイなぁ
ま、気合いは十分だ。それにしてももう笑顔かよ
しかしいい笑顔だな、こいつらはこいつらなりに、今の状況を楽しんでるのか
)あれだけ苦労をかけておいて、図々しい奴らだな…

生徒の成長した姿に酔いしれながら、時間をかけて、いつもどおりのバランス、サウンドを取り戻していく…。
正直、びっくりしていた…。自分が作ってきたバンドのサウンド…こんなに綺麗に響いてたのか
いつの間に?さっきの団体より音質だけなら確実に上じゃないか?
(もちろんその団体の音が悪いわけではなく、うちの中学校の方が僕の理想に限りなく近い鳴りをしていたからそう思っただけです。…自分で作ったんだから当たり前か)
基礎合奏をある程度こなし、サウンド・バランスはできた…!時間は後10分だ。
「先生!どうぞ!!」(今度は僕が顧問の先生に交代
)テンポの確認などが行われて行く中で、僕の驚きは確信に変わっていった。
これは…上手くいけばダークホースになれるんじゃないのか??
残り二分…調整も終わり各々で音だしにかかる…。
…
……(20秒後)
「ぅおぃい


こゆ時にビャービャーデカイ音で吹くんじゃないよ!mp以下で鳴らせ!」(後一分)
また緊張しきているとみた僕は、それを解しにかかる。
「おーぃ、いいかぁ?緊張したら深呼吸…(以下略)」
深呼吸をさせながら、自分の鼓動の高まりに気付きました。
…なんだよ(笑)1番緊張してるのは俺か?情けない

何に対するドキドキなんだろうか…?
どこまで通用するのか、物差しを持たないでやってきたことへの不安と、数カ月で様変わりしたバンドのサウンドへの期待、音楽作りへの自信、ダークホースとなることへのささやかな野望が、僕の鼓動をせき立てていた…。
みんなとステージ袖で別れて客席に戻る前、スピーカーから流れる一つ前の団体の演奏をソファーに腰掛けながら聞いていた

なんだか、嬉しくて涙が出そうだった。
僕が指導に入ってから今まで一人の退部者も出ず、音楽に対する姿勢もどんどんよい方向に変わってきたみんな。
音楽に妥協しない僕の言う事をなんとか理解しようとし、プレイしようと努力し続けてくれた。
けして優しいわけじゃなかった僕のやり方についてきてくれた。
そして今あんなに素直な笑顔で本番を迎えようとしているみんなのことを思うと、涙が出そうになる。
音楽というものは本当に素晴らしい…。音楽を通じて人と人が関わる中で、こんなにも成長させてくれる。素晴らし時間をくれる。
そんな音楽に感激する心も、少なからずあったろう。
本番の演奏は、いい事も悪い事も…ありますわ

音程がズレたり、ラッパがバテたりとなんともうちの中学校らしいな(笑)
ただ一言いわせていただきたーい

あのサウンドは絶品だ…と思う場所が要所要所。音楽も、きれいに流れていた…。
そう、僕にはコンクール用の指導なんて器用なことはできないんです。
だから、鳴った音は純粋に綺麗で、あくまで美しい音楽を表現しそれを楽しむ為の音であり、現れた音楽も、ただ純粋に音楽の美しさを求めた音楽だった。
コンクールに勝つという意識はいつのまにやら無き物になり、ただ純粋に美しい音楽を!の心で演奏できていた。生徒たちも、それを理解して演奏していたように見えた。
本番後の生徒たちの顔は、眩し過ぎました(笑)
その笑顔は、やってやった
って笑顔なんだろ?音楽するのが楽しくて仕方がなかった笑顔だら?
自分達の演奏、音楽に自信をもって胸をはれる笑顔なんだろ?
あんな嬉しかったありがとうございましたは、初めてだよ。
俺は俺で、みんなが演奏した音楽に誇りを持ってる。
沢山勉強になった!
みんなは、ちゃんと音楽を演奏したんだ!
「こちらこそ、ありがとうございました


」こんなにも素晴らしい音楽経験を与えて下さった音楽の神に心から感謝いたします。ありがとうございました!