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皆様、ご無沙汰してスミマセン。


全英も全米プロの記事もすっぽかしてしまいました。


この事を記事で書こうか迷いましたが、まだ知らない知人に知らせる事も出来るし

自分の気持ちを整理する事も出来るかと思います。




先週11日未明に父が亡くなりました。

68歳でした。



夏は毎年、土日に仕事が埋まってしまうので平日に泊まりで海水浴に行くのですが

海水浴へ出掛け、民宿で眠りについていた夜中の2時過ぎに携帯が鳴りました。

夜中に母からの電話だったので良くない知らせだとすぐに感じましたが

母が震えた声で言いました。


「お父さんが死んじゃった」と。


父は心臓に持病を抱えていて何度も手術や入院を繰り返していましたが

最近は調子も良さそうで仕事もバリバリしていたし

その日の晩も自分でせっせと焼き鳥を焼いたら火を消し忘れてコンロでボヤ騒ぎ。

それを母に逆ギレして酒飲んでいつものように早い時間に寝てしまいました。


日付が変わった1時頃に母が様子がおかしい父に気付いて

慌てて処方されていた薬を飲ませようと水を持っていったら既に息がなく

病院へ搬送するも、そのまま戻る事はありませんでした。

あっという間の出来事でした。


夜中でしたが近くに住む兄に連絡して病院の母のもとへ向かってもらい、

僕は翌日に急いで家へ戻りました。


すでに病院から搬送されて和室で横たわっている父。

母は意外と落ち着いた様子でした。

「顔、見てあげて」と母が布を取ると

穏やかな顔で眠っている様なの父の表情。

そんな父の顔を見て僕は思わず嗚咽してしばらく泣きました。



それからは通夜、納棺に向けて葬儀屋さんとの打ち合わせや家のお掃除。

親戚、知人に連絡をしましたが、みんな本当に驚いていました。

そんな時、父の軽トラを見たら真新しいポロシャツやゴルフパンツを見つけました。

実は亡くなった二日後の13日には僕とゴルフへ行く予定でした。

そのぐらい元気だったんです。

ゴルフに向けて用意したウェアを見て、

次のゴルフを楽しみにしていてくれていたんだと思うと

また胸が熱くなりました。





ドタバタな日々でしたが僕が喪主を務め

昨日、葬儀も無事終わりました。


僕と母が予想していたより多くの方々にご会葬頂きました。

ゴルフを再開するきっかけになった同級生のゴルフ仲間のみなさんも来ていただきました。

父を慕ってくれていた人達、僕達を気遣って来てくれた人達の言葉にグッときた。




父はガンコで沸点が低くてすぐカッとなる人でそんな性格から

最近は家族の中でも少し孤立してしまっていました。

夕食に姿を見せる事も少なくなって自分の部屋でお酒を飲んで寝ちゃうパターンだった。

そんな父を家族の輪に引き戻せなかったのが心残りです。


思えば一緒に仕事をするまでは父の事をよく分かっていなかった気がする。

最初の頃は何度もケンカして、徐々にお互いの立場を尊重するようになっていって

父としっかり話が出来るのは僕だけでした。



父は昔から色々な事業で独立しては上手く行かず借金をして母に苦労を掛けて来たけど

今の仕事になって現場の仕事を本当に頑張ってくれました。

本当に父の死を実感するのはこれからかも知れません。




お父さん、


最近もケンカしてあなたはいつも憎まれ口を叩いていたけれど、

お母さんは何度も泣いていたよ。


あなたが一番可愛がった末っ子は納棺の時に泣きながら、

「おじいちゃん、ありがとう」ってしっかり言っていたよ。


子供の頃、あまり一緒に遊んだ記憶がなかったけれど、

一緒に仕事をして、一緒にゴルフが出来て嬉しかったよ。


でも最後にもう一度一緒に行って、その後一杯やりたかったね。




お父さん、今までありがとう。





宇山3