渋谷にホームズパスタというお店がある。


絶望スパゲッティという名のパスタが有名だ。


ずっと食べてみたいと思っていた。




けれど渋谷は遠いし、並ぶのも考えものだ。


ある日、品川に店舗があることが分かる。


これは是非とも食べてみなくては。




ちょうど派遣仲間と食事する機会があった。


ホームズパスタを提案し、OK!をもらえた。


電話をして座席のみを予約する。




 

    『HOME'S PASTA 品川店』




品川はとにかく人が多い。

どこを見ても若者たちが集っている。

店舗前には多くの人が並んでいた。



       『メニュー』



予約していたのですぐに入店できた。

東京で食事する時には予約必須である。

もし予約なしだと60分待ちとかになる。



     『PREMIUM MOLT'S』



まずはビールで乾杯だ。

お酒が飲めない1名はウーロン茶となる。

私はもちろんビールである。



     『絶望のスパゲッティ』



これが有名な絶望スパゲッティである。

絶望してしまうくらい旨い。  

きのこたっぷりのトマトスープである。



     『しらすと大葉のピザ』



大葉としらすのピザが美味しい。

しらすの塩気が絶妙にマッチしている。

生地も薄すぎず暑すぎで食べやすい。



    『生ハムジンジャーサラダ』



こちらも新鮮な野菜を使用している。

ジンジャー味のドレッシングは珍しい。

もう少し量があると良いなと思った。



    『たらことキノコのクリーム』

 

これだけ食べても胃袋は満たされなかった。

追加でたらこクリームパスタを注文する。

クリーミーなパスタも美味しかった。



食事をしながら、前日あった出来事を話した。

身元保証人のサインを従姉妹にお願いし、

承諾してくれてたのに直前になって断られた。



東京と横浜で距離も近いので仲良くしたいし、

お互いの両親を会わせようとしていたことや、

これから助け合おうと思っていたこと。



まさか自分の名前や住所を書く気がないとは、

身元保証人になることを拒否されるなんて、

そんなことがあるなんてと。



胸につかえていた思いを話した。

私がひと通り話し終わると、

こんなことを言ってくれた。



  セキセイインコ青←私   くま←仲間A   コアラ←仲間B



くま「私が保証人になってあげるよ。」

セキセイインコ青「えっ?」

くま「そんな身元保証なんて、大したこと
  じゃないよ。その従姉妹はお金の
  保証人と勘違いしてるんじゃない?」

セキセイインコ青「うん、そうかも。」


くま「就職する時の身元保証なんだから。」

セキセイインコ青「でも身内しかダメなんだよ。」


くま「叔母ですと言えば大丈夫じゃない。」

コアラ「そうだよ。、名字違うから分からないよ。」

セキセイインコ青「結婚したら名字変わるもんね。」


くま「身元保証人くらいなってあげる。」

コアラ「あたしも書いてあげるよ。」

セキセイインコ青「ありがとう。」


くま「また就職する時に言って。」

セキセイインコ青「いや、もう転職の話かい(笑)」
 


涙腺が緩みそうであった。

身内すら書いてくれない身元保証人に、

派遣で知り合った仲間が書いてくれる。



実際に身元保証人をお願いするかどうかは

別として、そう言ってくれる仲間がいること。

その事実が本当に嬉しかった。



昨年、派遣の契約期間が終了したため、

みんな別々の職場で働いている。
 
今もつながりがあることが嬉しい。