東京に父方の親戚がいる。


父の姉の子どもに当たる。


麻布台に住むお金持ちだ。

 



旦那は会社を経営していて、


彼女は専業主婦である。


毎日、スポーツジムに通う。




体重が増えたことが悩みだそうだ。


私が「働くとやせるよ」と言うと、


彼女は「今さら働けないよ」と答えた。









就職するにあたって保証人が必要となる。


実家は遠く、郵送していては間に合わない。

 

提出期限は3日後なのだ。




そこで東京にいる親戚にお願いした。


彼女は快く承諾してくれた。


こういう時、近くの身内は有り難い。




時間もないので、 翌日会う約束をした。


予定があるとのことで場所指定となる。


そして渋谷で会うこととなった。




当日の朝、LINEでやり取りをし、


ヒカリエのカフェで会う約束をする。


混雑が予想されるので早めに行こう。




もちろんカフェ代は私が出すとしても、


後でお礼をしなくてはいけない。


お洒落なお菓子セットを購入しようか。




しかし、直前になってこんなLINEが届く。




従姉妹オカメインコより


『追伸

 無理に来なくても字体変えて両親の名前

 書いてもバレないよ。

 

 出てくるの大変でしょ。


 職場によっては連絡あるみたいだけど、

 私、電話出ないから。


 私が実家の名前書くのが一番かも。


 取り敢えず、実家には連絡しておいてね。』




これはどういうことだろうか。


午前中まではサインOK !だったのに、


一気に雲行きが怪しくなった。




自体を変えて自分でサインしろという。


バレないかも知れないが公的な書類である。


そんなことをして言い訳がない。




おまけに保証書にサインするにしても、


自分の名前や住所を書かないつもりのようだ。


それでは意味がないではないか。




昨日までの態度から一変している。


急に身元保証人が不安になったのか。


それにしても代筆を進めるなんて酷い。




よくも『バレないから大丈夫』だなんて、


そんな言葉を軽々しく使えたものだ。


他人事のようにしか思っていない。




姪にあたる私が代筆を疑われて、


職場で不利な立場になるなど考えないのか。


人事部も舐められたものである。