寿司屋でバイトをする。
土(夜)・日(昼)の週2日間である。
ここの賄いがとても旨い。
週末に予定がないので丁度良いのだ。
お客さんとも仲良くなれたので、
これからもバイトを続けるつもりだ。
時給は神奈川県の最低賃金であるが、
バイト代よりも得るものが多くあり、
私にとっては気分転換となっている。
月・木・金・日には別のバイト民がいる。
そのうちの木・金と日曜日のメンバーが、
本業が忙しく辞めることになった。
寿司屋の夜バイトだけでは生活できない。
だから、みんなそれぞれ仕事があるのだ。
週1日の人、週2日の人もいる。
他のバイト民がシフトに入れない時に、
私がその曜日のバイトをカバーしていた。
週4日間で働いていたこともあった。
けれどレギュラーメンバーが辞めるので、
バイトの求人募集を出すことになった。
不足しているのは、木・金・日の夜である。
掲載当初は応募がなかったのだが、
1週間ほどして主婦からの応募がある。
バイトの希望曜日は、木・土らしい。
木曜日の夜は希望通りになるであろう
しかし土曜日は、私がバイトに入っている。
欲しいのは日曜日の夜である。
すると、大将がこんなことを言い始めた。
←私 ←大将
「新しいバイトの人が面接に来たけど、
その女性のシフト希望が木・土の夜。
それではとこさんが大丈夫だったら、
土曜日の夜を、新しいバイトの人に
入ってもらって、日曜日の昼・夜の
通しでお願いしたいんだけど。」
こいつ何を言ってるか分かっているのか?
その提案が良い方法だと思っているのだ
あまりの自分勝手な考えに怒りを覚えた。
つまりは、新しくバイトに入る主婦の希望が、
木・土の夜なので、元々バイトに入っている
私に日曜日の夜に代わって欲しいと言うのだ。
「新しい仕事が始まると、月〜金の週5日
で働くので、日曜日の夜にバイトをする
と帰りが遅くなって、月曜日の仕事に
支障がでるから、通し勤務はできない。
これまで通りのシフトでお願いします。
と先週、大将に話しましたよね。」
そうなのだ、事前に日曜日の夜はバイトに
入れないことを伝えておいたにも拘らず、
土曜日を代わってくれと言ってきたのだ。
しかも掲載しているバイト代が高いのだ。
私のバイト代は時給1,130円なのに、
掲載している時給は1,150円なのである。
これまでお店を支えてきた従業員を蔑ろにし、
新しく入るバイトの希望を優先させるなんて、
あまりにも人を馬鹿にしている。