派遣として働く。
都内勤務である。
片道1時間、往復2時間なのだ。
できることなら市内で働きたい。
しかし、いい仕事は東京にある。
頑張って通勤するしかないのだ。
職場の年齢は様々である。
ある年上の女性と会話をした。
年齢50代後半といったところ。
こちらの女性も遠方から通勤している。
「今日さー、電車遅れたよねー。」
「そう、昨日も遅れましたよね。」
「毎回やってらんないよね。」
「通勤に1時間掛かるから、大変です。」
「私なんて片道2時間だよ。」
「えっ、どこから来てるんですか?」
「埼玉。」
さ、埼玉ってそんなに遠いのか?
2週間も掛かるって、一体何者
ほぼ小旅行ではないか
「埼玉って片道2時間掛かるんですか?」
「埼玉っても、茨木に近いんだ。」
「そんな遠くから来て辛くないですか?」
「辛い。でも仕方ないのよね。」
「おウチの近くに仕事ないんですか?」
「それがないのよー。あればいいけど。」
「片道2時間だと往復4時間ですか?」
「そう、遠いよねー。」
上には上がいた
一日のうち4時間が通勤時間だなんて。
なんともパワフルな女性である。
これまで通勤で弱音を吐いていた。
正直、今も大変である。
しかし愚痴っていられない。
なにせ
たった1時間
なのだから