ビックリマンに再会 | タイムマシーン3号 関太オフィシャルブログ 「フトシしっかりしなさい」 powered by Ameba

ビックリマンに再会

久しぶりにビックリマンを食べた。



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小学校の時、全てを失ってもいい位愛していたビックリマン。


小学生の人気なんて、足が速いか、キラキラのシール持ってるかで決まってた。


今は全部光ってるから多少物足りない・・




当時レアなシールが欲しくて、スーパーに行った時


「一つだけ!」


という母親の言葉に納得できず、言葉巧みに妹にもビックリマンを買わせていた。




箱で買う奴もいたけど、俺にそんな財力はなかった。


なんならまわりの奴より貧乏だった覚えがある。


当時皆が乗っていた自転車は、ハンドルとサドルの間に6段階の切り替えが付いている自転車だったけど


俺の乗ってた自転車は親戚のお下がりの「キャンディーキャンディー」の自転車だった。


小学1年生にピンクの籠が付いた自転車はきつかった・・



幼稚園の弁当箱は「ミッフィ」だった。


これもお下がり・・・


皆は「ダイナマン」の書かれたカッコいい弁当箱だった。


周りと違う事が本当に嫌で、泣きながら母親に訴えた事を今でも覚えている。



ジーンズデビューも遅く、一人ジャージで皆と街へ出かけていた。



だから少ない小遣いで、ヘッドが出る事を祈りつつ買っていた。



初めて覚えたギャンブルはビックリマンだったのかなぁ?



でも神様ってのはいるもので、近くに住んでた6年生がヘッドのシールを、どれでも1枚10円で売ってくれた!


1年生よりも早く飽き始めていたんだ。


俺はありったけの金を支払った。


一夜にして、クラスの誰よりもヘッドのシールを手に入れた。



その時クラスで一番シールを持ってたやつが、ランドセルの内側にシールをびっしり貼っていた。


俺はそいつの上に行きたかったから、ランドセルの外側にシールをびっしり貼って登校した。


キラッキラのランドセルが誇らしかった!!



クラス全員の憧れの眼差しは最高だった!



が!



学校は勉強するところです。シールは持って来ちゃいけません。


先生にこっぴどく怒られた。


「剥がして来なさい!」



剥がしたシールは何の価値もなくなる。


俺は家に帰り、泣きながらシールを剥がした・・・




あれ?



あれれ?



あああ・・・



シールがうまく剥がせない・・・



白いシールが所々残って、白カビが生えたような汚いランドセルになってしまった。



結局シールは汚いま残り、6年間「学校一ランドセルが汚い男」として過ごす事になってしまった。





今でも実家にランドセルは汚いまま眠っている。


あれほどあったシールもどこかに消えてしまった。


チョコの匂いのするあのシールはどこへいったんだろう・・