雪印コーヒーで大きくなりました
皆こいつを知ってるよね!
「雪印コーヒー」
とにかくコーヒーをガブガブ飲みたい人の強い味方!
おしゃれなオープンカフェは似合わないけど、ニキビだらけの男子高校生がこいつを飲む姿は素敵だ。
俺も久しぶりに飲んだ。なんだか懐かしい味が飲みたくなったんだ。
俺は高校生の時に下宿していた。
家から通うと時間がかかって仕方ないので、高校の近くの下宿先に入った。
それに高校入る前は、もちろん彼女が出来るし、親の目が届かない場所でいちゃいちゃしたかったから下宿したのも大きな理由だ。
以外に下宿のルールは厳しく、女はもちろん、男の友達すら入れる事が出来なかった。
というか男子校だったから、女の子との出会いなんてほとんどなかったな~
他にもいろんなルールがあった。
「門限は9時」
まわりに何もない場所だったんで、9時まで少し大きな薬局にいる事が多かった。
「風呂は下宿のおばさんが入った後」
毛が浮いてたりで、シャワーな生活が続いた。
「土日は実家に帰る」
おばさんが休みたいという理由・・・
納得いかないので、二階の部屋の窓にハシゴをかけて入ったりもしてた。
親元はなれたら自由だと思ったのに、くだらないルールばかりで辛かった!
中でも、一番つらいのが、「昼飯はおにぎり」
別にいいじゃんって思うでしょ?
でも365日、3年間、毎日昼はおにぎり!そんで、おかずなし!!
前の日の晩に、「オニギリ帳」なるものがあって、そこに
「関、3個」とかって書き込むの。
これが下宿代とは別で、1個60円とか取られる。
育ち盛りの高校生。昼飯なんてかなりの楽しみなのに・・・
それで必ず、3つのうち一つは梅干しだったりすんの!俺は梅干しが食べられないから更に辛い・・
一年の初めから毎日おにぎり食ってたから、関は貧乏って事になった。
クラスの友達が不良にカツアゲされる時も、俺は貧乏って事になってたので見逃してもらえた。
一年の終わる頃には、見るに見かねたクラスメイトが余ったおかずをくれるようになっていた。
二年になる頃には「余り物は関」という、しっかりしたルールが出来上がっていた。
生徒手帳にもかいてあったんじゃないかな?
学食でもあればよかったんだけど、うちの高校はパンしかなかった。
それでもおかずが欲しいので、「カレーパン」をおかずにして、おにぎりを食べていた。
カレーパンを口に含み、おにぎりを食べる。
パンと米が意外に合うんだよ!
って言い聞かせてた。
それに学校に自販機がなかったので、飲み物はパンを買う時に一緒に頼むんだけど、種類が少ない!
「パンピーオレンジ」っていうオレンジジュース。
ほんで「牛乳」
そしてそして「雪印コーヒー」
こんなもんなの。
高校生活を彩らせてくれた「雪印コーヒー」
久しぶりに飲んだら、凄く美味しかったよ。
凄く美味しかったけど、おにぎりとカレーパンが食べたくなったよ。