さよなら
この紙を見つけたとき
愕然として膝をついてしまった…
そして自動ドアがウィーンと開いた…
この店にどれほど世話になっただろう
眠れない夜に訪れてみたり
帰り道に暖をとるために立ち寄ったり
家まであと２分だけど限界！って時にトイレを借りたりもした
俺にとってのこの店は東京の実家だったのに…
まさか潰れるなんて…
どうしてなんだ？
俺があの時『おでんのつゆ目一杯下さい』と言わなければよかったのか？
それともスクラッチひいて商品を当てなければよかったのか？
優柔不断なばっかりにジュースの扉を開け閉めしたから電気代がかかったのか？
こんな太いのが長時間立ち読みしてたから雑誌の売上が落ちたのか？
もっとしてあげられる事があっただろうに…
マイバックで買い物にいけばよかった
給料のほとんどをつぎ込めばよかった
なんならバイトすりゃよかった！
引越しまで考える程のショックだったけど
これでお別れなんだね
家から２分という最高の友達だったのに…
しょうがない…
これからは隣のローソンに行くね。