何が何でも、音楽を聴く上で重要視しているのは、メロディーライン。

そして曲の構成、ギターリフ、ギターソロ、リズム隊、ヴォーカルの音、声。

そして最終、最後の最後に、歌詞の内容。


洋楽と邦楽の違いで分かりやすいのはやはり、歌詞ではないだろうか。

意味がわかるかわからないか。

日本語しか知らない日本人は、当然英語の歌詞は理解できない。

何を言ってるかわからない洋楽を聴いて、何がいいの?という意見がある。

しかし僕は、とにもかくにもメロディに集中したい。

むしろ、日本語歌詞は耳に入ってくるだけで、勝手に頭の中で解釈を始め、

メロディに集中できなくなるため、意味が分からないほうがいい、と感じる。


その点、英語歌詞だと意味が分からない分、ヴォーカルの声を音として認識する

ため、ひとつの音色として、すんなりと耳に入ってくる。頭で考えることなく、感じることができる。

だから僕は、インストゥルメンタルも好きだ。


歌詞に変に意味を持たせないで欲しい。

意味をわからなくして、早いうちに諦めさせて欲しい。この歌詞に意味はないんだと。

ただの音だと。


まぁ、カラオケで歌えるくらいで。

ワクワクしながら、CDショップに向かう。

CDを買って、ワクワクしながら家へ帰る。


袋をあけて、歌詞カードと共に封入されているライナーノーツをじっくり読む。

CDを取り出すとき新品なので、とても固くて一瞬CDが折れそうになる。

CDを流しながら歌詞カードをじっくりと読む。



なんという、素晴らしい至福のとき。


ダウンロードでは、音楽の100分の1も楽しめない。

B'zという日本のロックユニット。

以前から3つ上の兄が聴いていたため、その存在は知っていたが、

本格的に聴き始めたのは小学校五年生くらい。

当時流行っていたのは、GLAY、LUNASEA、ラルクアンシエル、などを

はじめとする多少なりともヴィジュアルにも手間をかけているバンドだった。

GLAYは当時とても好きで、シングルやアルバムを買いまくっていた。


そんな中で、B'zの「lair!lair!」というシングルに出会う。

とてもシンプルなメロディに、歯切れのよいヴォーカルが重なり、

聴いていて自然と気分が高揚してくる。

なんだ、このかっこいい音は。

歌っている人も、至って普通の衣装。それでも、迫力がある。

そしてそれと同時に、バンドの世界観というものを感じた。

洋楽に関してあまり知識がなかったけれど、

どこか日本以外の、何かとんでもなくかっこいい世界に連れて行ってくれるような、

そんな気分の高揚を感じたのを覚えている。


そして翌年に発表されたB'zのベストアルバム「Pleasure」を聴き、

「あ、これは、自分の中で、他のバンドとは別格だ」と確信した。

琴線に触れるという言葉がしっくりくるかも知れない。


そこからは、もうどっぷりB'zの音楽にハマっていった。

正直、ギタリストの松本さんのギターがうまいとかは、

ギターをやっていないからわからない。ただただ、メロディー、

ギターソロは、聴いていて気持ちが良いだけ。

そしてそれに乗っかる稲葉さんの突き抜けたヴォーカル、

ストレートな歌詞。


洋楽を聴くようになったのも、それからで、一番衝撃を受けたのが、

やっぱりこれも兄が聴いていたRed Hot Chili Peppersの「Californication」

というアルバムだった。中学3年の終わりころはこれしか聴いていなかった。

アルバム全体に帯びている世界観に、心を奪われ、

ひたすらメロディーにつかっていたかった。


AEROSMITH、Bon Jovi、AC/DC、Mr.BIG、Motley Crue など

数多くの素晴らしい音楽にも出会えた。


音楽を語れるほど何かを知っているわけではないので、感覚でしか

表現できないけれど、

音楽というのは、好きになろうと思ってなれるもんではなくて、

琴線に触れるかどうかだと思う。

ロックという音楽が、ストレートに心に響くことを、とてもうれしく思う。


音楽について思ったことをどんどん書いていきたいと思います。