研究所にNHKの取材がきました。
大型企画部のチーフプロデューサーたちがやってきて、教授らに混じって僕も打ち合わせに参加しました。
「映像に1円も惜しまず作る。そんなことができるのは最後かもしれない。必ずやる」
人類の足跡を振りかえるとても大きな企画だそうで、打ち合わせだけでも良い経験だった。
報道。
ドラマ。
映画。
歌。
ドキュメンタリー。
教養。
マスメディアの役割はなんだろうか?
視聴率をとるだけならば、疲れた体で家についたとき流れてくる明るいバラエティーにつきるのかもしれない。
しかし我々が得る情報はほとんどがマスメディアを通されたものだ。
ネット、テレビ、新聞、本、ラジオ、映画、雑誌、等々。
直接体験したものなど、ほんの些細なものでしかない。
ならば、マスメディアの役割はけしてバラエティーばかりを作り視聴率をとることではない。
何ができるだろうか。
どうすれば、人に何かを伝えられるのだろうか。
僕には何ができるのだろうか。
―それを考え続けることだ。
チーフプロデューサーはそう言った。
「自分は何もできない。何も持っていない。
それに耐え続けることができるか。それがいちばん大事だ」
人は結局自己満足の中でしか生きられないのだけど、
自己満足でいいんだと開き直ってはいけないのだと思う。
伝わらないけれど、
伝えようとすることに価値があり、
自然の理も神の存在もわからないけれど、
それを探り続けることに意味があるのだ。
そんなふうに思う。
ともするとひとりふさぎがちになる心を、
開き続けようと抗い続けること。
それが大事なのではないだろうか。
五月雨はしとしとと、降り続いている。
暗い空からも、幾筋の光が地上へと届いている。
傘を手放して空を見上げると、
雨は僕を中心に輪を描いて降っていた。
さあああ、と澄んだ音がする。
ああ、もっと早く傘なんて捨てれば良かった。
そう思って笑っていたら、キャンパスにいた東大を目指しているらしい中学生に変な目で見られた。
無理もない。
傘もささず空を見て微笑んでいたら、何だと思うだろう。
無理もない。
また、くせ毛にはつらい時期が始まるな。
髪の毛すら、まっすぐ育たないらしい。
雨は好きだ。
六月の生まれですからね。
暗い空からも、幾筋の光が地上へと届いている。
傘を手放して空を見上げると、
雨は僕を中心に輪を描いて降っていた。
さあああ、と澄んだ音がする。
ああ、もっと早く傘なんて捨てれば良かった。
そう思って笑っていたら、キャンパスにいた東大を目指しているらしい中学生に変な目で見られた。
無理もない。
傘もささず空を見て微笑んでいたら、何だと思うだろう。
無理もない。
また、くせ毛にはつらい時期が始まるな。
髪の毛すら、まっすぐ育たないらしい。
雨は好きだ。
六月の生まれですからね。
ひとりの人と友人になるときは、
その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
石川啄木
友情は静かな月のように、
太陽の現れる前の大空に輝く。
リュナール
その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
石川啄木
友情は静かな月のように、
太陽の現れる前の大空に輝く。
リュナール