このころ、生まれて初めて「私が他の誰とも違う」ことを認識しました。と同時に今までは「私はみんなと同じかどうか」に気をとられていたことが分かりました。

 

育児を始めてからも、自然出産、玄米菜食、母乳育児をしながら素敵な仲間と出会うことができ、自分としては満足していたつもりでした。しかし、子供が成長するに伴い、それぞれの個性が表れ、私と「同じ人」がいなくなるのです。それは私にとって始めての感覚で、心の深い部分で不安を感じるようになりました。

 

しかし、よく考えて見れば、みんな違う親から生まれ、違う環境下で育ち、違う夫を選び、違う子供を育てているのですから、一人として同じ人間などいるわけはありません。今までは、自分がみんなと同じだということに安心感を覚えていたのです。

 

「みんな違っていい。これがオンリーワンだということ?」

 

もしそうなら、学校で教えられたこととはまったく反対です。学校では「みんなと同じがいい」「そのほうがらくだ、無難だ」と学んできました。

 

そこで私は「もし、みんな違っていいのなら、まず家庭でそのことを教えるべきではないか?」と考えました。

 

例えば4人家族なら4人それぞれが違う意見をもっている。それを意識しながら育った子供は「人間はみんな違うもの、それがあたりまえだ」という価値観が育つのではないか?子供が親に従うことや、母親が父親に従う、またはその逆を見れば「誰かに従う」ということを学ぶのではないだろうか?

 

世の中全てがお互いを違いを認め、それぞれの個性を尊重しあえたら、それほど素晴らしいことは無い。家族とは、その練習をする最初の場所なのだ。

 

ここでしっかり練習することで、どんな世界へでも旅立っていけるのではないか。そして世の中が共鳴相似象で成り立っているなら、まず自分の家族を理想の場にすることだと。

 

これが私の「根元はひとつ」「家族の根っこをつくる」ということです。