嫌がる遊世を無理やり保育園や幼稚園に登園させるという失敗を繰り返したことで、子どもの意志と親の意志のバランスをとることを学びました。そして私の中でやっと「遊世の親をやっていくんだ!」という覚悟ができたのです。それは押し付けの期待はせず、ありのまま、そのままを受け入れることでした。

 

今後、どんなことが起こっても、遊世に無理強いはしない。例えば、小学校への入学も、遊世の望みを適えてあげられる方法を、親として考え、対応するだけだと思いました。

 

ただ、幼稚園の先生からは「集団で過ごすのと、家で過ごすのでは経験するものが違います」という指摘を受けました。しかし、私としては「専門家の意見は、参考にするくらいがちょうどよい場合もある。」と思っていたのです。

 

私が漢方薬局でカウンセリングをしていたときの反省からでもあります。当時まだ知識の狭い薬剤師だった私は、お客様には自分の処方した薬で自分がお教えした方法によって良くなって欲しいというエゴが働き、それを土台に一生懸命説明、説得をしていました。

 

多くの専門家がそうですが、彼らはその職業を愛しているので「この方法に間違いない」という思い込みがありますから、それにそって発言する傾向があります。

 

しかし、価値観による選択肢はいろいろありますし、その専門家と自分が同じかどうかはわかりません。もっとじっくり考えれば、自分に合う方法は、きっと見つかるはずだと思います。

 

つづく

 

 

月刊波動2006年5月号より