そしてこれは、私が10年ほど前、漢方薬局でカウンセリングをしていたときから、ずっと考えていた疑問「人は何故、病気になるのか?」という問いの答えと一つになったような気がしました。

 

毎日、さまざまな病気の相談に来られる方たちとお話しながら思ったこと。「原因はただ一つ、とても単純なこと」。それが「自分の意志で自分の時間を生きること」からずれていくことなのではないか?と。

 

 

身体的、精神的にみても、また社会的にみても、このことこそが、すべての病気の原因ではないのだろうか?

 

人は自分の意志をないがしろにすると、自分というものを失い、そしていつしか本当の自分がどこにいるのかもわからなくなってしまうのではないだろうか?

 

 

私自身、初めは「子どもを育てる」ということは喜びでした。しかし、いつの間にか、それが義務として、ただ果たしていくものになっていました。

 

まさに、今私は自分の時間をストップさせ、子どもの持って生まれた完全で尊い意志までも、ないがしろにしようとする瞬間を体験していたのです。

 

 

つづく

 

(月刊波動2006年3月号より)