しかしある日大きな壁にぶつかってしまいました。
二人目の麻央が生まれると、遊世の意志を尊重することが難しくなってきたのです。
麻央に手を出す遊世に、私が手を出す・・・。そんなことを繰り返しているうちに、このままでは虐待をしてしまうのではないかと思うほど、ストレスが溜まってきました。そんな状況を見かねた夫は、遊世の保育園を探してくれました。
しかし、いざ保育園通いが始まると「行きたくない」「ママ、帰っちゃダメ」と泣き、暴れる・・・という日々が続きました。
先生や周りのお母さんたちは「初めはみんなそうよ」と言ってくれましたが、私にとっては大問題です。
私は遊世に保育園に「行って欲しい。」しかし遊世は「行きたくない。」遊世が生まれてから初めて意見が分かれてしまったのです。
無理にでも保育園に行かせれば、親が子どもを支配することになり、行かなくてもいいとすれば、子どもに支配されることに・・・。
このままわがままを聞き続けたら、将来、遊世がどんな大人になってしまうのだろうと心配になりました。
しかし、親と子の関係というのは、支配する、支配される・・・以外に、どういう関係があるのかまったくわかりませんでした。
どうしたらいいのか、わからないまま、まだ小さかった麻央を背負って、遊世の言うがまま保育園に一緒にいたり、または先生の言うがままに、泣き叫ぶ遊世を置いて帰るという日々が続きました。しかし、だんだん先生や周りのお母さんたちの目も気になりだします。
私は、心身ともにボロボロに疲れていきました。仕事が忙しく、夜遅く帰ってくる夫に、じっくりと相談することもできない状態でした。
ユウセノオヤヲヤメタイ・・・
そんな言葉が心をよぎりました。
そうするためには、子どもを殺すか、または、母親である自分を殺すしかないのです。
しかし、そんなことはできるわけがありません。
自分に解決できない問題は起こらないと信じていたはずなのに・・・。
どうしたらいいの?とどんどん暗闇に迷い込んでいきました。