やりたいことを満足するまでやらせる・・・
 
ということの一つの例は
遊世が太鼓に興味を持ち始めたときのことです。
 
それは旅行の途中で名古屋の熱田神宮に立ち寄ったときのことでした。
遊世が何もない方向を指すので、そちらに連れて行くと、建物の中に大きな太鼓がありました。
 
それをどうしても叩きたいというので、近くにいた方に聞き、叩かせてもらいました。
すると巫女さんが血相を変えて飛んできたのです。そのとき太鼓から引き離された遊世の真剣な顔は今でも忘れられません。
きっと前世との関係があるのでは?と思っています。
 
そして1歳の誕生日に太鼓をプレゼントし、太鼓のビデオを見せると、何度も何度も、巻き戻しをせがみました。
 
しばらくは見ているだけでしたが、今度はビデオの真似をするようになっていきました。
 
さらに昔夫が使っていた大きなドラムを出してあげたときのことです。まだ自分では動かすことのできない遊世は、私に「次はああして」「こうして」と太鼓の位置を指示し、左手だけ太いバチを使ったりして、練習していました。
 
 
スーパーや雑貨店、または祖母の家でめざとく見つけた「すりこ木」など、バチになりそうなものは何でも欲しがりました。
 
「鼓童」という和太鼓のグループの演奏ビデオを見つけて買い求めると、アッという間に一通り打てるようになってしまいました。
 
2歳になると太鼓のグループに参加し、2回舞台に立ったら満足したようで、彼の太鼓のブームは終わりましたが、この時期に体得した太鼓の技は、身体に染み込んでいるようです。今でも棒状のものを持てば、自然に手が動いています。


(月刊波動2006年より)

 
今では18歳になる遊世ですが、未だに太鼓は大好きで、町内のお囃子グループでお祭りのときに太鼓を叩いたり、踊りや笛もやっています。


 
お祭りの朝早く行われる「朝切り」にもいつもは寝坊してばかりなのにはりきってでかけていきます(笑)
 
 
 つづく