「子どもの意志を尊重しよう」と、子育てに向かうわけですが、小さいころは危険なことをやりたがります。そんなときも、とにかく満足するまでやらせてあげようと、その都度じっと見守ってきました。

 

やりたいことがあるということはすばらしいことです。

子どもが「やりたい!」と興味を示したとき「危ない、ダメよ」と反対ばかりすると、本人のやる気やそれをやりたい時期を逃してしまいますし、そのうち生きる意欲全体を失うように思います。

 

これも、私自身の経験から、心からそう思っていました。

私は小さいころ、いたずら好きの子どもだったようですが、記憶に残っているのは、何かに興味を示すと、叱られて、押入れや地下室に閉じ込められ、とても怖かったことだけなのです。

 

物心ついたころには、何か思いついて実行すると、叱られるだろうと思っていました。ですから「親にこんなことを言っても仕方ないな・・・」と、家では思ったことをあまり口にしない子どもになっていました。

その結果、見かけは温和だけれど、心から親と関わらない、関われない子どもに育ってしまったのです。

 

ですから、自然に親の手伝いなどもしない子どもに育っていました。

 

こんな自らの子ども時代の経験から、私は自分の子どもがやろうとしていることに対して「子どもの意志を十分に尊重しよう」と人一倍思っていたのかもしれません。

とにかく、子どもの言うことを十分に聞き、できるかぎりその意志を尊重してやろうと思っていました。

 

小さいころ、いったん信頼関係をなくしてしまった親と子が、心を通わせるのはとても難しいことだと、これも自分の経験からよくわかっていました。

ですから、そうならにようにしたかったのです。

 

「子どもの意志を尊重する」が私の育児の基本になりました。

そして、出産以来、授乳、抱っこに始まり、どろんこ遊びや公園遊びなど、子どものやりたいことは何でも満足するまでやらせたのです。

 

つづく