今日のブログ記事は、個人的な体験をもとにしております。宜しくお願い致します。
過去への後悔、未来への不安。この両者は、頭の中に浮上する『思考』によって、『今この瞬間』に生きていないから起きる心理現象であると思われます。
この二つの悩める思考からフリーになるために、現代に生きる多くの賢者やメンターたちは、瞑想などのツールを、動画配信や、書籍、多種多様なメディアを通じて紹介し続けています。
関連本です⬇️
裏を返せば、思考がもたらした人の悩みは、どの時代でも絶えることがない、ということでしょう。
絶えず沸き起こる、厄介な思考(悩み)・・・。
では、どうすれば、その厄介な思考をストップできるか。
どうすれば、厄介な思考からフリーになれるのか。
以前ですが知人の別荘に行ったときです。そこには広い庭があり、自然に囲まれながら、大工作業などをしたりすることもできました。
自然に囲まれて、個人的には最良の時間でした。
そのとき知人から一つの提案を受けました。
「今から、ここに置かれた材木を、電動ノコギリで、正確に、同じスピードで、同じ長さに切る。それを暫く続けてみたら??」
上記の提案を受けたあと、実行に移りました。
長さが一本・2~3メートルある材木群。その一本ずつを手にとって、50センチメートルに切っていくことを決めました。
電動ノコギリで、長さを合わせて、切っていきます。正確に切るには、集中力が散漫であってはいけません。材木を土台にキチンと置いて、長さが合うように意識を続けないと、正確には切れません。
このプロセスを続行しました。
30分・・・。
1時間・・・。
2時間・・・。
単調な作業ですが、黙々と、同じ長さ、同じスピードで材木を切ることによって生じる『奥深さ』を感じていきました。
そして、2時間45分が経過したとき、この作業を終了しました。
で、そのあと、私の心理が、どうなったか?
約50センチメートルの長さの材木が綺麗に積み重なっている情景を見て、時間が止まったかのような静けさを感じました。
一定のリズムで、同じことを繰り返すこと。そこから起きた心理の安定感。
ちょうど、夕方の16時半。だいしぜんの心地よい風。庭のベンチに座り、眼前に広がる美しい風景をじっと見つめていました。
以前から習慣づいてしまっていた、先を急ごうとするあまりに、落ち着かなくなる癖。
その癖が、このときは微塵も存在しませんでした。
これは、思考や悩みから自由になった瞬間でもあるでしょう。
あれから数年が経過しますが、当時の心境は、今でも忘れえないものとして記憶されています。
【ポイント】
この体験談から明確になる事実は、このようだと思います↓
〜同じスピード、同じ動作の効用〜
①同じスピードで、同じ動作を時間をかけて実行するとき、心の不安定さは薄らぐ。
②身体動作の安定さが、煩わしい思考や悩みからフリーにさせて、『今この瞬間に生きる』度合いを増長させる。
③身体と心は、密接に関係し連動しあっていることへの理解を深める。
日常生活で、どうしても、気分が晴れない場合もあると思います。
それを改善するために、例えば同じスピードで、公園を歩いてみたり、同じスピードで同じ文字を紙に書き続けたりしてみると良いかも知れません。
また、たとえば同じスピードで、ゆっくり身体を動かすこと。
これを行うたびに、不思議なくらいに、苛立ちや不安な気持ちが、掻き消されます。
Constant speed, Constant rhythm
これが日頃の悩みの改善のための、鍵かも知れませんね!
この記事が、皆さんの参考になれば幸いです!
関連本です⬇️