親子の絆とホラー映画が結びつく。

なかなか、そのような作品は、少ないでしょう。


しかし、実現した映画があります。


日本でも公開されヒットした映画『クワイエット・プレイス』


『ホラー』のジャンルです。

アメリカの映画批評家のあいだでも、かなり批評が高く話題になっていました。



秀作だと思います。

『音を立てると、即死する』

この作品のテーマとなっておりますが、最初から最後まで、主題を通しています。

 

よく考えれば、『音を立てたらマズい』というのは、ホラー映画の基本的要素ではないでしょうか?

 

「見つかると、襲われる」

「見つかると、恐怖が待っている」

 

子供の頃にやった【かくれんぼ】の遊びも、結局のところ、『恐怖心を楽しみたい思い』からでしょう。


人間が本来持つ欲望を、ホラー映画として、表現し、利用したという点が秀逸です。

 

 


誰の心の中にも存在する、『見つかると危険』という恐怖心。 幼少期から、自然と持ち得てしまった心理状態。


つまり、誰の心にもある心境を、ホラー映画として昇華した点が、非常に巧みでした。

 

ここに、もう一点、忘れてはならない要素として、親子の絆、つまり『家族愛』が表されています。

 

もし、ここが無ければ、、、。


この作品は、凡庸な作品に終わっていたことでしょう。

異常な状態に転落した家族。父と母と息子、娘が、この状態に、どのように生き延びるか。

 

家族だからこその『助け合いの精神』

 

異常状況における家族愛が、非常に上手く描かれていて、そこは、大いに作品を高めています。

 

ヒューマニズムが含まれているかどうかは、キーポイント。

 

インスタントな映画か、そうでないかの決め手ですね!!


 

人間の愛と、深層心理に対して敬意を表しながら、上質のホラー映画と仕立てあげたジョン・クラシンスキー監督の力量は、世界的にも高く評価されています。

 


 

ホラー映画を越えたヒューマニティ映画として、今後も語り継がれる作品であります。


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