今回は、映画評論についての話題です。
映画が一本上映されるたびに、世界各国で、映画批評家が作品を評価するのが常です。
しかし、その評価が正当なものでしょうか??
完全な駄作が、なぜか評価が高かったりします。
もちろん、正当な評価をされているケースも多々あります。
そのような中で、
リュック・ベッソン監督作品『ヴァレリアン』は、果たして正当な評価をされたかどうかと言えば、少々疑問です。
物語としては、
地球人と、さまざまな異星人が共同でステーションを運営し生活する様を軸に、物語は展開します。
多額のCG技術を駆使したSF作品。
映画『レオン』などで知られるリュック・ベッソン監督。
そのブランド性も含めて、期待された作品でした。
ところが興行的な失敗、、、。ミスキャストであることを含め、評価は芳しくない結果に、、、。
で、そうした評価を知りつつ、鑑賞しましたが、
「えっ、とても面白い映画じゃないか!」
というのが率直な感想です。
主人公と、そしてヒロインの関係性。
ストーリーの明確さ。
SF技術の卓越さ。
約2時間、目が離せない展開であり、さすがリュック・ベッソン監督であると思いました。
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しかし、なぜ、酷評されたのでしょう?
考えるのに、『リュック・ベッソン監督のブランド性』に対して、作品の出来が追いついていない印象を与えたのではないでしょうか?
リュック・ベッソン監督の映画『レオン』は当時は衝撃的な作品でした。
ジャン・レノさんと、ナタリー・ポートマンさんの迫真の演技。
常に緊迫感を誘うストーリー展開。
斬新な映像表現。
オリジナリティー溢れた監督の手腕が世界的に認められた瞬間です。
次回作以降、映画ファンの期待値は大きくなるわけです。
『リュック・ベッソンブランド』が生んだ弊害かも知れません。
その点で言えば、本作も物足りない感じは見受けられるでしょう。
「ソツのない出来」と捉えられてもおかしくありません。
批評家からも、期待値の高さと、作品の出来が、アンバランスに見えた故の『酷評』にも思えるのです。
この作品が、もし他の監督がメガホンを取っていたら、絶讃されたかも知れませんね。
批評家からの酷評と興行的な失敗に反して、『観たら面白かった作品』として、珍しい映画でした。
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