我が家はリアルタイムのテレビはほとんど見なくて、食事の時とかに録画した旅行番組やグルメ番組を見たり、YouTubeやTVerを見ています。

 

特に「孤独のグルメ」はヘビーローテーションで、過去のシーズンを何度となく見返していますが、ストーリーは分かっているのに不思議と見飽きないんです。それと三田村邦彦の「おとな旅あるき旅」は定番です。

そんなことで嫁さんも今回の映画を楽しみにしていました。
ただ、最近の「それぞれの孤独のグルメ」や、昨年の年末スペシャルが残念な感じだったので、そろそろかな?とも思っていました。松重さんも加齢で沢山食べれなくなってきているんでしょうね。お疲れ様です。

平日なら空いているだろうと思って、週中の休みに観に行ってきました。
案の定ガラガラでしたが、やっぱり高齢者が多かったです。w

 

 

 


ネタバレの前に、

今回映画を観に行ったショッピングモールには県内最大の本屋があります。



その一角に、私も制作したピンボールやスチームエンジンの3Dパズルを製造販売している「ROKR」の専門コーナーができていました。

 

 

完成品が展示していると雰囲気がわかりやすいですね。

 

こんな田舎まで、「ROKR」は知らぬ間に立派なブランドに成長したようです。
と言っても「作るんです」という国内の販売代理店がローカライズしたもので少し値段が高くなっていました。でも子供さんにはローカライズキットのほうが安心だと思います。
また新しいものが欲しくなりました。

 

 


私と嫁さんの評価は5点満点で3点ぐらいな感じでした。大好きな作品なので期待が大きかった分、評価は低くなったかもしれません。(松重さんの頑張りに0.5プラスしています)


さて、ここからはネタバレを含むので、まだ映画を見ていない方は読み飛ばしてください。

================(ここからネタバレ)==================

公開されているプロモーション映像を何度も見ていたので、何となくストーリーが予想できましたが、ストーリー的に8割は想定内って感じでした。
つまり全体的に脚本の練り込みが足りない感じがしました。松重さんが脚本、監督を務められたようですが、脚本は三谷幸喜さんぐらいを起用してもよかったかもしれません。

それと「久住さんハズシ?」はファンとしては残念でした。原作者の久住さんあっての孤独のグルメだったので、聞き慣れたいつものバックミュージックも少なくて、孤独のグルメっぽい雰囲気がイマイチ盛り上がりませんでした。

テレビと映画はやはり色々な意味で映像の重さが違うものだと思います。映画館の大画面で観る必要性とか、テレビでは再現できない音響効果とか、映画にすべき必然性が必要だと思うんです。
また、映画の映像は時代の一コマを切り取ったもとして後世に残るものですから、その当時の時代背景とか、映像に映る人々の姿や文化の世相が、時間が経てば経つほど深みを増していぶし銀のように光り輝いてくるものだと思います。しかし残念ながらこの映画にはそこまでのインパクトは感じませんでした。

ストーリー的には「どうしてフランス?」という始まりでした。
それと、どう考えてもフランスまでのフライトでずっと寝れませんよね。w
依頼主の爺さんは誰?セリフのテンポが妙に遅くて違和感・・・
正直、序盤は見てるのが辛かったです。

事前に杏さんが出演するのを知っていたので、彼女のYouTubeチャンネルをウォッチしていました。杏さんはフランスに住んでいるようですが、何故か?Youtubeタイトルは「杏/anne TOKYO」となっています。w

 


良くも悪くも素人っぽい感じのチャンネルで、普通の一般人的な視点と芸能人的なプロっぽい映像編集も少な目で、知り合いのチャンネルみたいな感じで見れます。最近のチューバーはプロっていますからね。

でも、お父さんが渡辺謙さんですから、絵面は普通じゃないですよね。w

 

 

目的の「スープ探し」はプロモーションでネタバレしていましたし、SUPに乗るシーンとか、その後に遭難して辿り着いた海岸で自炊して倒れるシーンなどはそのままでした。ちょっとプロモーションによるネタバレが多すぎたかもしれませんね。
唯一、韓国での食事のシーンは韓国の俳優さんの演技がうまくて笑えました。

私もSUPをやっていますが、台風の最中、五島列島で遭難して韓国に無事に漂着することはまずないと思います。いつものビーチから淡路島にたどり着くことすら不可能だと思います。



島からのストーリーはあえてバッサリ飛ばしますが、やっぱり最後は伊丹十三さんの「タンポポ」になりましたね。食をテーマにした映画の金字塔的な「タンポポ」へのオマージュなのか?わかりませんが、「そうなるよね」という感じでした。

 

「タンポポ」には渡辺謙さんも出演しています。今見るとやっぱり伊丹さんの映画への拘りを感じます。40年前の日本の姿も懐かしくて、映画は記録映像としての価値もあると思います。

 


『劇映画 孤独のグルメ』を40年後に観たらどんな印象でしょうね?
おそらく私は生きていませんが・・・w