オールドメディアはセンセーショナルなコンテンツを作成するために、阪神淡路地震と南海トラフ地震をゴチャ混ぜにして不安を煽る報道をしていますが、阪神淡路の地震と南海トラフ地震はメカニズムも被害想定も全く違います。メディアに振り回されることなく、どのような備えが必要なのか?冷静になって自分でしっかりと考えることが大切です。

阪神淡路の地震は直下型です。浅い震源地で周期的に起こる地震なので、瞬間的な大きな揺れが発生して建物の倒壊の恐れがあります。一方、南海トラフ地震は大陸の海溝近くで発生する大陸棚の大きな地震ですが、震源地から離れているので、ゆっくりと大きな揺れが続きます。阪神淡路の地震のような瞬間的に破壊的な揺れではありません。

「昭和東南海地震」は1944年、昭和19年に起こって「昭和南海地震」は1946年、昭和21年のことです。前回の地震は2回に分散して起こっています。しかし地球規模での2年間の時間は瞬間的なものになります。当時の建物と現在の建築物は構造も違います。もし同程度の震度5程度なら完全な倒壊にいたる可能性は低いと思います。

 

1944年「昭和東南海地震」



1946年「昭和南海地震」


「いつ起こっても不思議ではない」といった責任回避的な恐怖を煽るような曖昧な表現がよく使われますが、地震は地球の物理的な現象なので、滅多矢鱈に無秩序に発生するものではありません。南海トラフ地震の周期は早くても90年、平均して100年の周期で発生しています。それだけのエネルギーを蓄積する時間が必要だということです。

もしそれより短いサイクルで地震が発生したら地震のエネルギーは相当小さいものになるので被害も少なくなります。つまり注意が必要なのは前回から100年後に起こる地震となります。

私の住んでいる地域では予想震度は震度5程度なので、地震の揺れによる被害はほとんどないと思います。心配なのは一部の古い家屋が倒壊して火災が発生すれば被害が拡大することです。阪神淡路の地震でも火災の被害が大きかったかと思います。住宅の周りに危険な建物はないか?情報の把握と事前の対策が重要です。

南海トラフ地震の問題は津波です。海溝の深いところで岩盤のズレが起こるので津波の発生は避けられません。沿岸部は津波の被害が想定されてます。
私の地域では最大8mの津波が予測されています。私が住んでいるところは海抜14mほどなので直接的な津波の被害は発生しないと思いますが、周りのインフラが破壊されるので日常生活は一変すると思います。おそらく復旧には数年単位の時間が必要になると思います。

なので、問題は事が起こってからの数年間のライフスタイルのイメージが必要だということです。その時に本当に何が必要で、その対策に何ができるのか?ということです。一時の救急袋も必要ですが、本当に考えておく必要があるのは、その後の長い時間の対策です。

災害による破壊は悲劇的なものですが、一方、自然災害の復興は社会経済を回す原動力にもなっています。また、被災を軽減するための事前の防災対策も社会の原動力になっています。なのでより誇張した表現が強くなるのも当然ですが、事前の空想による過剰な対策よりも、事後の長期的な対策への備えの方が大切じゃないか?とも思います。何が備蓄できて、備蓄できないものは何か?という整理が必要です。

もっとも早い最短の90年で見積もると次の南海トラフ地震は10年後の2036年頃になります。前回の分散型の地震が特異なもので、通常の100~150年周期で発生するのなら20年後の2046年以降に発生する可能性が高いと思われます。また前回の特異な地震で2回のエネルギー放出がされているので、さらに長い時間のエネルギー蓄積が必要なら150年以降になる可能性もあると思います。そうなると70年後の2096年以降に発生することになります。何れにせよ、まだ時間はあります。冷静に考えることが大切です。

私の年齢なら次の南海トラフ地震は経験しないかもしれません。でも子供達の世代は確実に経験すると思います。なので備えについて真剣に考えないといけないのは若い世代の方々になると思います。また、彼らがどのようにその災難を生き抜くか、そのために私達の世代ができることは何なのか?を考えることが大切かもしれません。



山の囲炉裏は竹藪に囲まれた平地で、高低差の小さい高台にあるので津波の心配もありません。竹藪は地震にも強いので、万が一被災したときの避難場所にも有効だと思います。


 

まっそんなことで、多少の先行投資も無意味ではないと思います。
ここまで、真面目に長い言い訳を書いてみました。w

 

 

ということで、本日も防災訓練に行ってきました。

本日の訓練内容は、チョビのおやつ用の焼き芋を焼くことです。

 

 

空き缶に自家製サツマイモを入れて片面15分、裏返して15分焼けば完成です。

 

 

本日もふっくらと焼き上がりました。 もうプロってるね。w

焼き芋の香がたまらん!

 

 

でもこれはチョビ用なので、干し芋サイズにカットして小出しであげます。

 

 

ちょと味見しましたが、めっちゃ甘くて美味しかったです。

掘ってから時間が経っているので、デンプンが糖分にうまく変換されたようです。

 

チョビもご機嫌で、この顔です。 w

 

 

今日はポカポカ陽気で、ルンルンで熊野古道を散歩してきました。

 

 

震災への備えは日常のルーチンの中で無理なく考えればいいかと思います。

どちら様もご無事で!