何をもって現実を把握するか? というのは難しい問題です。
おそらく世の中のほとんどの人が思っている世界は、実際とは少し違っていると思います。

極端に言えば、多くの方は幻想的な映画「マトリックス」のような世界で暮らしているとも言えます。スマホの小さな窓から覗き込む世界は、あなたにとって心地よい世界でしょうか?

モーフィアスが差し出した青いカプセルと赤いカプセル、どちらを選択するかで世界は一変します。赤いカプセルは真実を知る薬、もし赤いカプセルを選べば現実が辛くなるかもしれません。

「マトリックス」で一番印象に残ったのはこのシーンでした。
さて、あなたならどちらのカプセルを選びますか?

本当の真実を知ることに意味があるのか?
短い人生、のほほんとお気軽に暮らせればそれでいいのかもしれません。

その中にいる限り、それが現実であって、何の疑問も余計な心配も要りません。
青いカプセルにしておいた方が良いかもしれません。



ここに赤いカプセルがあります。
あなたは飲みますか?

でも、決して安易に飲まないでください。
知らなくてもよいことを知ることになるかもしれません。


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ここからは赤いカプセルの世界です。
テレビやネットのニュースで見る世界とは別物です。
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8年前、2014年にウクライナでクーデターが起こりました。
この事件でヤヌコーヴィチ大統領が失脚し、ロシアに亡命しました。

「ウクライナ・オン・ファイヤー」 
https://youtu.be/pKcmNGvaDUs


詳しくは以前のブログをご覧ください。
 

 


クーデターから2年後、ウクライナ東部のドンバス地域で内戦が起こりました。
何が原因で彼らは何を求めたのか? ここにドキュメンタリー映像があります。

「ドンバス 2016」
https://youtu.be/ln8goeR5Rs4


印象に残ったのは最後の方で老人が「ウクライナ人がウクライナ人を殺し、ロシア人がロシア人を殺している」というメッセージです。その惨状は、私達の住む世界とは別世界のように感じました。そこには上っ面だけでは簡単には理解できない、長くて深い歴史的な理由があるのでしょう。

ウクライナ軍がウクライナ人を殺し、それをロシア軍が支援するという場面もありました。
誰が敵で味方なのか?、ウクライナという国の不安定さが浮き彫りになっています。
それは今も何も変わっていないのだろうと思います。


アメリカとウクライナの関係は「Revealing Ukraine 2019」を観ればよくわかります。
アメリカはウクライナで何をしているのか? まずここを理解する必要があります。

「Revealing Ukraine 2019」
https://youtu.be/twWOyaY-k6o

 


2014年のクーデターを先導したのはネオナチのアゾフで、バックアップしたのはアメリカです。アゾフは今もマリウポリに立て籠もり、子供や一般市民を盾として戦闘を行っています。
そこから武器を置きロシアに降伏しようとするものを撃ち殺しているとの情報も流れていました。まさに「ドンバス 2016」の惨状のままです。

彼らは何をしたいのでしょうか?
私には理解できません。


ゼレンスキーはそんなネオナチのアゾフとの決別を公約に掲げて当選しました。
しかし政治に素人な喜劇役者ではドラマのように簡単にはいかず、当初は高い支持率でしたが、あっという間に人気は急落してしまいました。

切羽詰まったゼレンスキーはNATO寄りに舵を取ります。
これが今回の発火点になりました。
 

 


決してロシアは領土を拡大したいわけではありません。
それでなくても有り余る国土と国民を抱え、年金の支払いもままならない状態です。
これ以上の領土と民を欲しがっているわけではなく、ロシアにとってはネオナチのアゾフとNATOが脅威だったわけです。

そもそもウクライナは統一国家として機能したことがほとんどありません。
特に東部地域はロシアとの繋がりも深い地域です。
それを一国に統一しようとすることに無理があるのかもしれません。


日本を含め西側からの資金や物資、武器の支援だけでなく、すでにアメリカやイギリスの特殊部隊が直接戦闘に加わっているようです。ウクライナを舞台にした西側諸国とロシアとの代理戦争は、アメリカを筆頭としたNATOの直接的な介入で益々戦闘が激化する可能性もあります。先の見えない双方の殺し合いに心が苦しくなります。


先の大戦で日本は大敗しました。
終戦直前でも、一部の軍部は玉砕を推し進め、一般市民を巻き込み戦闘を繰り返していましたが、最後は昭和天皇の決断がありました。


「耐え難きを耐え 忍び難きを忍び・・・」

今ウクライナに必要なのはこの言葉だと思います。
「戦闘に負けて、戦争に勝つ」 それがウクライナの新たな道だと思います。
そのための支援であれば誰も惜しまないと思います。

アメリカやイギリスのように武器や戦闘員まで支援を行えば、終わる戦争も終わりません。
ウクライナ国民の苦しみが続くだけです。


日本は戦いには破れましたが、その後の国民の頑張りで国は再興しました。
これからはウクライナの復興に目を向けるべきだと思います。

アメリカは納得しないでしょうが・・・


何故、戦争が終わらないのか?
皆が青いカプセルを選んでいるためでしょうか?

残念です。




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話は変わりますが、

4月19日の和歌山県議会で本県へのIR誘致は反対多数で否決されました。
良識な判断がされ良かったと思います。
 

 


地元を知る者には、このイメージ図は絵空事に映ります。



奥にはいつものビーチが見えます。
ビーチのストリートは風雨て捲れたタイルが散乱し、穴が空いた状態で放置されています。
タイル1枚も修理できないのにIRですか?

もしやるのなら「カジノを含まない」IRを目指せばいいでしょう。
普通のホテル経営者はカジノには手を出しません。

賭博場はウラ社会との繋がりもあるからこそ資金の流れを明確に説明できない部分もあったのでしょう。カジノを排除したリゾート型のIR施設を目指せすことが和歌山らしいと思います。

あるいは、マリーナに巨大な大仏でも建てたほうがマシかもしれません。
長い目で見れば、カジノより恒久的に集客力があるでしょうし、時間と共に大仏の価値は増大します。 本来の観光資源とはそのようなものが理想です。

 


あるいは白浜のアドベンチャーワールドからパンダを借りてくるとか・・・
和歌山にはパンダしかないのなら、パンダ県に徹するのもいいでしょう。

 


マリーナのランドマークだった観覧車も既に撤去され、「わかやま館」は大した利用もされず、たった20年余りで取り壊されました。 原発でも40年以上使う時代にですよ。
IR誘致のための事前撤去だったのかもしれませんが、残念です。
 

 


海外資本では収益のほとんどは海外に持ち出され、地元の益は人足代程度の微々たるものでしょう。やるのなら地元資本で責任を持って取り組むべきです。
後世のためになる真っ当な資産を残せるよう、しっかり考えてもらいたいものです。


ただし、マリーナの埋め立て地は次の南海トラフ地震の津波で沈む土地です。
また交通の便も悪く、関空を起点とした観光拠点にはなり得ません。
毎年GWには市内に車があふれ動かなくなるほどです。

 


もし路面電車が残っていれば・・・。
どれだけ観光資源となったことか、今さらながら悔やまれます。
当時はモータリゼーションに浮かれ、先見の目がなかったのでしょう。

 

 


マリーナの隣に、工業地として埋め立てた広大な土地が更地に戻っています。
またその内にソーラーパネルが並ぶのでしょうか?

「陸の孤島」と言われる本県は、地の利が悪いのは百も承知しています。
その不利な点をメリットとして生かすアイデアが必要です。
カジノは愚策でしょう。

県民からもっと広くアイデアを募集してはどうかと思います。
大仏やパンダ以外に、素晴らしいアイデアが寄せられると思います。


ヨーロッパの古都の観光地は、遠い昔に「何もしない」ことを選択しました。
実際は「何もできない」というのが現実だったようですが、それも選択の一つだと思います。

短期的に発展するということには大した意味はありません。
人は50年も生きれば「昔はよかった」と言い出すものです。
そんな生き物なんです。

「なにも足さない なにも引かない」

ウイスキーの宣伝のような生き方も案外正解かもしれません。
サントリー「山崎55年」は8500万円で落札されたようです。
買っとけば良かったね。w

 

 

我が家もパンダに負けずに、今夜も竹を食べました。w