「オーバーコンプライアンス」とは「行き過ぎた法令遵守」という意味です。
集団的な日常生活には常識的なコンプライアンスは必要ですが、どうも最近は過剰に反応した無意味なルールが蔓延しているように思います。
先日、片男波ビーチの駐車場にこんな看板が立っていました。
こちらの駐車場は7~8月のオンシーズンの2ヶ月間以外の10ヶ月間は完全にオフシーズンになります。殆ど駐車する車は無く、幅30m、全長1.2kmのムダに広いスペースになります。以前から、この広場に若者達が集まってスケートボードをやっていました。
以前、県議会で「片男波ビーチにスケートパークを作っては?」との提案がされましたが、知事は「ここには必要ない」との判断でした。スケートパークについては積極的に関与していきたいとのことでしたが、以後パークが作られるという話は聞いたことはありません。
(IR誘致には必死になっていまますが・・・)
和歌山県議会、平成30年2月定例会一般質問 「スケートボードについて」
http://www.katagiri-akihiro.net/act/shitsumon/2018/0306_shitsumon-04.html
「スケボーで公道を走れるのか?」 スケートボードと道路交通法について
https://ameblo.jp/time-tripper-ame/entry-12480502539.html
誰がいつどのような判断で看板を立てたのか?はわかりませんが、単なる嫌がらせか?オーバーコンプライアンスでしょう。
ビーチ側には看板は無かったので問題はないと思っていますが、そのうちに看板が立つかもしれません。
駐車場から追い出された若者達は、ビーチの入口の横にある堤防のスロープに集まって滑っていました。危険で劣悪な環境なので、もう少しなんとかならないものか?と思います。
和歌山は野球王国らしいですが、サッカーはともかく、野球なんてやってるのはアメリカと日本と韓国ぐらいです。スポーツしてオリンピックの競技にもなっていませんし、おそらくこれからも正式種目にはならないでしょう。
しかしスケートボードは東京2020大会から正式種目になっています。
どちらを優先すべきか?そろそろ柔軟に考える時期じゃないかな?と思います。
もう野球場ばかり作ってる時代じゃないでしょう。
オリンピック競技一覧 > スケートボード
https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/skateboarding/
進次郎君が大好きな「イノベーション」ですが、今の日本では革新的なイノベーションが起きないと言われています。その大きな要因はオーバーコンプライアンスだと言われています。
「事なかれ主義」は大きな失敗はしないが、革新的な発展も起こりません。
バブル期以前の昭和時代には「やってみなはれ」という挑戦的なスタンスがあったと思います。いつの頃からか?目先の利確的な経済最優先が蔓延し、日本の成長は止まりました。
イノベーションには危険が伴います。
危険のないところに革新的な発見や成長はありません。
「川で遊ぶな!」「池で遊ぶな!」「この海に入るな!」・・・
今じゃ外で遊ぶ子供を見かけたことがありません。
そんな子供たちが将来イノベーションを起こすでしょうか?
今の学校教育はまさにオーバーコンプライアンスの塊です。
モンスターペアレントにビビり、そんなビビリ教育で育った子供が親になり、さらにオーバーコンプライアンスに拍車がかかっています。
家庭内のしつけでも逮捕される事態になっています。
子供に適切なしつけもできない社会には健全な未来はないでしよう。
まずは無用なオーバーコンプライアンスを見直しましょう。