スティグリッツ教授は「TPPはグローバル企業のロビイストたちが書き上げた世界の富を支配しようとする管理貿易協定」であると指摘している。もちろん反対の立場であって、アメリカも批准しないと断言している。結果その通りとなっている。

安倍内閣はスティグリッツ教授の提案を消費税増税の見折り劇に利用しただけで、本質的な指摘については隠ぺいした。

最大の課題は格差問題だが、新自由主義的な市場に任せるやり方は全くの間違いで、トリクルダウンは機能しないと指摘している。

過去の規制緩和は富裕層の利益を守るだけで再編成は進んだものの、成長を押し上げる任務は完全に失敗したと指摘している。

経済のルールを大きく変え一般市民に利益が還元される仕組みにする必要があると指摘している。

今回のアメリカ大統領選は「最低と最悪」の戦いとも言われているが、日本での報道とは逆に、現地ではトランプ氏が大統領になる可能性も高まってきているようで先が思いやられる。その原因は何かを冷静に判断すべきだろう。

そんな中で日本ではTPPを強行採決するしか策がない現状が残念すぎる。