スマホが世の中を劇的に変えた現象といえば写真文化だろう。今となっては電話ではなくカメラに通信機能を付加したといっても過言ではない。最近カメラが売れなくなったと言われるがそれは大間違いで、形を変えて物凄い勢いでカメラが売れているのだ。
逆にスマートウォッチが全く売れないのにはちゃんと理由があるわけで、その根本理由にティム・クックはまだ気づいていないようだ。

元々日本人は写真好きで早くから携帯電話にカメラ機能を付加したが、その習慣を踏襲してスマホにもカメラが付加された。このカメラで日々のどうでもよい風景を何でも撮影するという奇行を世界的に定着させたのがスマホの最大の効果である。つまりスマホをここまで世界的にヒットさせた源流は、昔からラジカセやラテカセといった何でも機能付加してあんちょこに価値を高めようとした資源のない国として独特の発展をした日本のガラパゴス文化が生んだものだといっても過言ではないだろう。

おかけでネットにはどうでもよい食べ物やペットなどの写真で溢れ返っている。人類史上過去に類を見ないペースで日常的な生活環境を記録し続けていることになる。この膨大な過去の映像情報が今後の人類史にどう影響するか興味深い。

しかし、何でもリアルタイムにSNSにアップする必要はない。誰もそれを望んでいないし、そもそもどうでもいいのだ。そういう無駄なことに通信コストを使うのはもったいないだろう。無線でなくて有線でも十分なのだ。リアルタイムに繋がるということは結果的に煩わしいという流れにもなる。ブログのように一つ時間の枠を置いた繋がりが本来の人のペースに合っているかもしれない。
そんなことで私の元スマホには無線機能はない。
無線で繋がるのは精々半径10m程度だ。

元々、他人の幸せは自分の幸せではなく妬みぐらいにしかならない。リア充ネタよりも失敗話ぐらいのほうが共感を呼びやすいだろう。特に女性は結婚や出産、子育てといった幸せの絶頂期にはマウンティング女子になる傾向がるあるようだ。その逆の立場からするとどう評価されるかは明らかだろう。

LineやFB、G+などのSNSはゲームの延長線として開発されている。リアル版シムシティのようなもので、タイムラインからその街が発展する様子を眺める箱庭系の眺めゲーとなっている。
そのゲームにちょっと参加したければ「いいね」を押してみる。そこに家を建ててみたければ記事を投稿してそれに集まるシムの様子が眺められることができる。そんなバーチャルとリアルの間のような「薄い繋がり」を好むのもこの頃の傾向のようだ。

人間が本来持つ好奇心と、死ぬ寸前まで失われることがない情報欲がネットの原動力である。そんな常に変化を求める好奇心を相互扶助で煽り続けているのがSNSゲームといえる。
そういう意味でこんな無駄記事があってもいいだろう。
最後まで読んでしまって何の落ちもない記事に付き合ってしまった方、すまん。

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