「まだ国民の理解が進んでいないのも事実だ。国民に丁寧に分かりやすく説明したい。」
つまり「お前らバカはよく理解していないようだから、もっと簡単に説明してやるよ。でも安保法はやるからね。」
と言ってるわけだ。まったく国民をバカにした答弁だ。
結論ありきの議論では理解は進まないだろう。

何故今なのか?この点において正当な理屈はない。
焦る理由はアベちゃんに残された時間があと僅かだと自覚しているためだろう。

アベノミクスの化けの皮は既に剥がれ落ちかけている。
最後の頼みは株価だけであるが、それも長くは持たないだろう。
イエローカードは既に点滅している。


アベちゃんはサミットにツキがない。
前回の洞爺湖サミットは現地の視察までしてたが、その後失脚した。
次回の伊勢志摩サミットは来年の5月だが、それまでもつか微妙だろう。

前回の震災で日本は大きく傷ついた。
それを立て直すために気持ちだけでも盛り上げようというのはわからないでもない。
しかし、失ったものは大きく、気持ちだけ焦ってもどうしようもない部分もある。
ここはじっくり腰を据えて着実にリカバリーする時期である。

ここにきてオリンピックにも暗雲が垂れこんできた。
これも先を焦ったツケが回ってきたようだ。

高度成長期の時代はとっくに終わった。
経済成長とともに負の側面の増大も沢山あった。
今求められるのは持続可能な社会であって、鉄砲撃って金を稼ぐブラックな社会ではない。

グローバル経済に走る前に、まず足元の高齢化問題も少子化問題も何も解決できていない。
進展したのは格差社会だけであり、コーポラティズムによる政治が私物化されている明白な結果だけである。

おそらくTPPもなし崩しに締結されることと思われる。
メキシコのようなアメリカの属国として生きる道を選ぶこととなる。
そのための布石として今回の集団的自衛権の法案化を急いだのでしょう。

日本というの国の形はどんどん崩れていっている。
「歴史は繰り返す」というのは当たり前で、誰にも止めることはできないものだが
なんだかなー・・・虚しい。