滋賀県の「ピエリ守山」の廃業はご存じでしょう。
開業当初は年間900万人180億円の売上げを計画し順調に推移しました。
駐車場待ちの車で周辺道路は常時停滞し従業員も遅刻するほどだったようです。
駐車場待ちの車で周辺道路は常時停滞し従業員も遅刻するほどだったようです。
しかし1年も経つと客が減り、さらに近くに出来たイオンに客を一気に奪われました。
開業当初200店舗ほどあったテナントは姿を消し5年ほどで廃墟となりました。
もちろん不動産ビジネスモデルやリーマンショックやファンドの問題もあっと思います。
開業当初200店舗ほどあったテナントは姿を消し5年ほどで廃墟となりました。
もちろん不動産ビジネスモデルやリーマンショックやファンドの問題もあっと思います。
この手の巨大モールの廃墟は全国各地に点在しています。
問題は都市計画性のなさと、生物学的な視点の欠如でしょう。
問題は都市計画性のなさと、生物学的な視点の欠如でしょう。
郊外型の都市開発は安易な発想ではダメです。
全ての導線には理由が有り、誘導では人は動きません。
全ての導線には理由が有り、誘導では人は動きません。

先日、近くによく似た大型モールが開業しました。
どことは言いませんが、地元の方ならよくご存じかと思います。
娯楽やイベントの少ない田舎ですから、
開業初日から周辺道路は常時停滞し、店舗に近づくことすら困難な状況です。
開業初日から周辺道路は常時停滞し、店舗に近づくことすら困難な状況です。
ラジオで開発した社長のインタビューを聞きましたが、空海が開いた高野山と比喩したような話がありました。
しかし、それとこれとでは全く意味が違うと思います。
その程度かと、なおさら一抹の不安を覚えました。
しかし、それとこれとでは全く意味が違うと思います。
その程度かと、なおさら一抹の不安を覚えました。
その店舗は大部分のお客の生活圏からかけ離れた場所にあり、
背面が山なので間口は限られ、沿線の道路事情もよくありません。
背面が山なので間口は限られ、沿線の道路事情もよくありません。
お店的には普通のショッピングモールですから、販売されているのは生活に密着した商品になります。
比較的に購買単価を稼げる電器店すらありません。
おそらく客単価もそれほど高くは無いと思います。
比較的に購買単価を稼げる電器店すらありません。
おそらく客単価もそれほど高くは無いと思います。
問題はその様な状況で、移動コストをどこまでかけられるか?ということです。
車で1時間もかかって高いガソリン代を払ってまで買いに行くようなものじゃないと思います。
車で1時間もかかって高いガソリン代を払ってまで買いに行くようなものじゃないと思います。
店舗のデザインや内容も他の店舗とほぼ同じで目新しさもありません。
一見するだけで既に飽きた感じすらしました。
一見するだけで既に飽きた感じすらしました。
立ち上げ時の混乱でしょうが従業員の教育や指導も行き届いておらず、接客サービスも良くありません。
フードコードで食事するだけで1時間ほどかかるのは異常でしょう。
フードコードで食事するだけで1時間ほどかかるのは異常でしょう。

近々、街の中心地の元大型店舗跡にシネコンを含めた大型店舗が開業する予定になっています。
地の利や道路事情は前記とは比較にならないでしょう。
我が県の住民は平均年齢は55歳を超える超高齢化社会です。
住民はどんどん減り続け、街全体が要介護認定状態に陥るのも時間の問題です。
そんな限れた環境でお客の争奪戦をするのは明白です。
住民はどんどん減り続け、街全体が要介護認定状態に陥るのも時間の問題です。
そんな限れた環境でお客の争奪戦をするのは明白です。
ピエリ守山のような事例は開発した会社の不幸だけではすみません。
周辺の住民やその環境を共有している全てにマイナスの効果が現れます。
周辺の住民やその環境を共有している全てにマイナスの効果が現れます。
ヨーロッパの伝統的な都市に見るように、開発をしないというのも一つの手です。
人が生きていくのにそれほど多くの物は必要ないのです。
人が生きていくのにそれほど多くの物は必要ないのです。
アホノミクスじゃないですが、経済発展はいつまでも続くと考えるのが変です。
色々な意味で「継続する力」こそ真の求める姿だったりします。
色々な意味で「継続する力」こそ真の求める姿だったりします。
視点を高くグーグルアースで上空から眺めてみましょう。
食パンとカビの関係が見えてくるかと思います。
食パンとカビの関係が見えてくるかと思います。
シムシティはよく出来たゲームでした。