STAP細胞はiPS細胞に比べより受精卵に近いものです。
何にでも化けるということはそれ自体がクローンと成り得ます。

もし、ほんの少しの細胞で自分と同じコピーをいくらでも作れるとなったらどうでしょう。
もちろん個人としての意識は別物ですから、形がよく似た別人になりますが、
問題はそのコピーの制作に進化という過程が含まれないことです。

全ての生命は自然淘汰という厳しい環境を生き抜き、苦労して次の世代に生命を繋ぎます。
その過程で取捨選択が行われて、より優れたものだけが生き残り、より優れた生命を次世代に繋ぎます。

この営みを全ての生物が同時に行っていることで全体のバランスが保たれています。
もしそのバランスが崩れれば生命環境全体に大きな影響が出る可能性があります。

出来るかどうに心奪われる前に、まずすべきどうかを考えて行動してほしいものです。
特に若い研究者は野心的でしょうが、その情熱は時にあらぬ方向に走る場合があります。

限りある命であるからそこ尊いのです。
日々苦労し、泣き笑いがあるからこそ人生なのです。

現代医療の進もうとしている方向に大きな疑問と危険性を感じます。
是非考えてもらいたい根本的な問題かと思います。