難しい話ではありません。
観光経済学なる学問もあるようですが、そんなものをわざわざ難しく習う必要はありません。
素直に常識的に考えればいいのです。

非常に単純に、人が旅をすると消費します。
消費とは移動コストや食事、物理的な取引などです。

経済力とは、どれだけ資金を保有しているかではなく、どれだけの勢いで量を流せるかの問題です。
ただし量はあまり多すぎる必要はありません。
少しでも絶え間なく流れていれば問題は無いのです。

多すぎる量は劣化を促進されるだけで、あまり良い結果に繋がりません。
これは時間軸とのバランスの問題で、何を求めるかの問題でもあります。

少量でも絶え間なく流れる経済を理想として社会を組み上げるのなら、観光産業は非常に有益な産業だと思います。

資源のない国日本では、材料となる資源を輸入し、加工して付加価値を付けそれを輸出するという生産型ビジネスモデルで社会を組み立ててきました。しかし現状を見ると豊かさの意味を履き違えた歪な社会となりつつあります。

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純粋な観光産業では大量に物は必要ではありません。
資源の消費も最小限で、過度な大量生産、大量消費、大量廃棄もありません。

ただ人が少しの資金を持ってA点からB点に移動するだけです。
この時に自動的に消費が行われ、A点からB点への経済の流れが生まれます。
一人では小さな流れでも数が増えれば大きな流れになってくるのです。

この時重要なのはA点とB点の物理的な距離です。
これが離れていれば離れるほど流速が増します。
つまりベクトル計算と同じですね。

地元の商店街で地域のお買い物券を回すなんてよくやってますが、あれじゃダメなんです。
出来るだけ大きなベクトルを作り出す必要があります。

例えば、法律で成人の方は年間500km以上の旅をすることを義務付けたとします。
多少は費用はかかりますが旅行を楽しめばいいのです。
下手な増税をされるよりマシだと思います。
参勤交代じゃないですが、これで確実に経済に流れが生まれます。

絶対量が増えるわけではありませんが、減るわけでもありません。
ただ単に流れ続ける、非常に平和で安全な経済社会じゃないかと思います。

これをうまく取り入れているのが宗教ビジネスです。
いやー実にうまい、数千年の歴史が作り上げた完璧なまでのビジネスモデルだと思います。

今となっては観光立国ニッポンも難しいかもしれませんが、せめて国内だけでもスモールループが作れる政策が必要じゃないかと思います。

高齢者の方には元気に体を動かしてもらってジジ・ババ観光大歓迎です。
出来れば旅行券プレゼントなんてあると有難いなー
ただ、ただ願望なんですが・・・

来月、沖縄に行くぞ!